電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Q11002

タイトル(和文)

実機使用されたオープンラック式気化器用アルミ合金A5083TD-Oの機械的特性

タイトル(英文)

Mechanical Properties of Aluminum Alloy A5083TD-O Used in Actual Open Rack Vaporizer

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

近年,LNGプラントにおいて,オープンラック式気化器(ORV)のアルミ合金製ヘッダーでのき裂発生が散見されている.予期せぬ機器の停止や補修を避けるため,ORVヘッダの構造健全性評価手法の開発が望まれている.本報告は評価手法開発の第一段階として,実機ORVから採取されたアルミ合金A5083-TD-Oについて,基礎的な機械的特性を明らかにし,取りまとめた.実機材料は,長期間の運転後においても材料規格に適合する良好な引張特性を示した.実機ヘッダの一部を切り出した試験体に繰り返し荷重を負荷する試験により,ヘッダに繰り返し曲げ荷重を与えることで,ヘッダに開いた円孔縁から,実機と同様のき裂が発生することを示した.

概要 (英文)

Cracking at aluminum alloy header pipe of open rack vaporizer (ORV) is one of concerns in liquid natural gas (LNG) plant operation. To prevent unexpected plant shut down and repair, the development of a fatigue property evaluation procedure for ORV header is required. This report represents several mechanical properties of an aluminum alloy, A5083-TD-O, taken from actual ORV header, as the first step investigation results. The material hold good tensile properties conform to material standard, even after a long-term usage in actual plant. Fatigue loading on header component test piece revealed that bending loading on header could cause ligament cracking at edge of the holes located on side surface of the header in a similar fashion of actual components.

報告書年度

2011

発行年月

2012/04

報告者

担当氏名所属

山本 真人

材料科学研究所 火力材料領域

福冨 広幸

材料科学研究所 火力材料領域

竹林 伸

材料科学研究所 火力材料領域

三浦 直樹

材料科学研究所 火力材料領域

キーワード

和文英文
オープンラック式気化器 Open Rack Vaporizer
アルミ合金 Aluminum Alloy
疲労 Fatigue
疲労き裂進展 Fatigue Crack Propagation
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry