電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Q15004

タイトル(和文)

原子炉格納容器材料SPV490鋼の高温強度特性の評価

タイトル(英文)

Tensile properties of SPV490 steel for nuclear containment vessel at high temperatures

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

国内のBWRで使用されている格納容器材料であるSPV490鋼の規格値(設計降伏点)については、同規格において常温から200℃までの値は規定されているが、200℃を超える高温域での規格値が規定されていないため、ガイドラインに基づいた真応力-真ひずみ関係を設定することができない。本研究では、熱間圧延材SPV490鋼の平滑丸棒試験片を用い、室温から400℃の温度条件で引張試験を実施し、引張特性を評価するとともに、同材の高温引張特性の規格への取り込みに向けた技術的検討を行った。室温から400℃までの上降伏点(または0.2%耐力)および引張強さは、日本機械学会材料規格およびJIS B 8265の規格値より大きかった。室温での引張特性に及ぼすひずみ速度および試験片採取方向の影響は小さかった。降伏点/引張強さの規格値ベースのガイドライン法は、温度が高い程応力を低く予測したが、Ramberg-Osgood関係式は、すべての温度において、応力-ひずみ曲線を良好に予測できた。

概要 (英文)

Hot rolled steel SPV490, which is provided in the Japanese Industrial Standard, is used as nuclear containment vessel materials. In order to assess reliability of the nuclear containment in case of severe accident of which the temperature is higher than 200 degree C, tensile properties of SPV490 steel are essential. However, tensile data only at the temperature ranging from room temperature to 200 degreeC are provided in the JSME materials code. In this report, comprehensive tensile tests for hot rolled SPV490 steel were conducted at the temperature condition from room temperature to 400 degree C using solid bar standard specimen, and the effects of strain rate and rolling direction on tensile properties were discussed.

報告書年度

2015

発行年月

2016/04

報告者

担当氏名所属

張 聖徳

材料科学研究所 構造材料領域

三浦 直樹

材料科学研究所 構造材料領域

キーワード

和文英文
格納容器材料 Nuclear Containment Vessel Material
材料規格 Rules on Materials for Nuclear Facilities
高温強度 High Temperature Strength
引張試験 Tensile Test
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