電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

R14009

タイトル(和文)

画像処理によるボイド自動計測手法の提案

タイトル(英文)

Void Counting Method by Image Processing

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

発電所の安全運転を担保するため、構造物・機器の健全性を評価する努力が続けられている。特に、高温高圧の蒸気にさらされる火力発電用配管では、溶接部のクリープ損傷が重要な評価項目となっている。溶接部の代表的な損傷計測方法では、溶接部の金属表面に形成される微小な空孔(以降、ボイド)を走査型電子顕微鏡で撮影し、画像内のボイド数などを損傷の判断材料にしている。微視組織が複雑な高クロム鋼配管では、ボイド数の目視計測にバラツキが発生することから、画像処理による自動計測が望まれている。そこで、高クロム鋼に発生するボイドの自動計測に適した計測手法を提案し、画像処理による自動計測方式を開発した。本報告の実験では、画像処理による自動計測方式が、目視計測結果と同等の精度が得られたことを示す。

概要 (英文)

Creep damage evaluations for high-temperature steam pipes are one of the important subjects to safe operation and life extension of thermal power plants. A number of void density method is widely used for creep damage evaluations, but the number variation of manual creep void detection with the method is very large. Furthermore, measurements reproducibility among multiple operators by the method is not high. From these reasons, a novel void cluster measurement method was proposed in order to reduce the number variation of conventional manual void detection in this report. In addition, an automatic measurement method of the void cluster by image processing was described. It is also possible to explain the numbers of manual creep void detection for each operator. The experimental results showed that the number of detected the void clusters by the automatic measurement method was higher accuracy than manual detection.

報告書年度

2014

発行年月

2015/07

報告者

担当氏名所属

中島 慶人

システム技術研究所 情報数理領域

中村 馨

材料科学研究所 構造材料領域

屋口 正次

材料科学研究所 構造材料領域

三浦 直樹

材料科学研究所 構造材料領域

キーワード

和文英文
クリープボイド Creep Void
溶接継手 Weld Joint
走査型電子顕微鏡 Scanning Electron Microscope
画像処理 Image Processing
自動計測 Auto Counting
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