電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T28

タイトル(和文)

金属燃料二重タンク小型炉の概念設計

タイトル(英文)

CONCEPTUAL DESIGN OF METAL-FUELED DOUBLE-POOL REACTOR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高い安全性と経済性の向上を図りFBRの早期実用化を目指した,2次系をもタンク化した二重タンク型モジュール炉の設計基本方針を策定し,これに沿った原子炉構造の構築およびその技術成立性,経済性の評価を行った。原子炉1基の電気出力は325MWeであり,1次/2次容器の直径は,それぞれ9mおよび14.4mである。また,金属燃料,電磁ポンプ,3次元免震などの革新技術を採用している。安全性,構造健全性の評価を行った結果,許容値を十分に満足することが分かった。特に二重タンク小型炉の構造上,十分な検討を行う必要のあるナトリウム-水反応事故時についても,安全性は十分な裕度で確保できることが明らかになった。建設コストを評価した結果,二重タンク小型炉4基よりなる初号プラント(1300MWe)は,軽水炉比約1.2倍,設計標準化した2号プラントは約1.0倍となることが分かった。

概要 (英文)

FOR EARLY DEPLOYMENT OF THE LMFBR,WE MUST IMPROVE BOTH SAFETY AND ECONOMY. CRIEPI HAS BEEN DEVELOPING AN INNOVATIVESMALL MODULAR DOUBLE-POOL REACTOR. THIS CONCEPT AIMS TO ACCOMMODATE THE IHTS PIPING SYSTEMS BY INSTALLING THE SGS AND SECONDARY PUMPS IN THE SODIUM-FILLED SECONDARY VESSEL.AN ELECTRIC POWER OUTPUT OF 325 MWE HAS BEEN ESTABISHED AND THE DIAMETER OF THE PRIMARY AND SECONDARY VESSEL IS9 M AND 14.4 M,RESPECTIVELY. A METAL-FUELED CORE,IN-SODIUM ELECTROMAGNETIC PUMPS AND SEISMIC ISOLATION SYSTEM ARE APPLIED TO THE REACTOR CONCEPT. THE TECHNICAL FEASIBILITY FOR SAFETY AND STRUCTURAL INTEGRITY HAS BEEN CONFIRMED. NO SODIUM-WATER REACTION CAULD AFFECT THE STRUCTURAL INTEGRITY OF THE PRIMARY VESSEL AND OTHER STRUCTURES. IT IS ESTIMATED THAT THE CONSTRUCTION COST OF THE FIRST PLANT CONSISING OF FOUR MODULES(1300 MWE)IS 1.2 TIMES THAT OF A LARGE-SCALE LWR;THE CONSTRUCTION COST OF A FULLY-STANDARDIZED SECOND PLANT IS SIMILAR TO THAT OF AN LWR.

報告書年度

1993

発行年月

1993/04/01

報告者

担当氏名所属

木下 泉

狛江研究所FBR部革新炉研究室

大音 明洋

狛江研究所FBR部革新炉研究室

植田 伸幸

狛江研究所FBR部革新炉研究室

キーワード

和文英文
高速増殖炉 FBR
二重タンク型炉 DOUBLE-POOL REACTOR
金属燃料 METAL FUEL
ナトリウム-水反応 SODIUM-WATER REACTION
モジュール炉 MODULAR REACTOR
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry