電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T86038

タイトル(和文)

流動水環境における炭素鋼の腐食に及ぼす溶存酸素の影響

タイトル(英文)

EFFECT OF DISSOLVED OXYGEN ON THE CORROSION OF CARBON STEEL UNDER THE FLOWING CONDITION

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

近年,超臨界圧火力プラントの水処理に,現行の揮発性物質処理に代わるものとして,酸素処理法の適用が検討されている。このため,給水系の主要構造材である炭素鋼に関して,溶存酸素を含む水環境における腐食性を明確にしておく必要がある。本報告は,200℃の高純度水中における炭素鋼の腐食におよぼす溶存酸素の作用を,回転法により流動因子との関係に注目して検討したものである。1)流動水(0.65m/s)における炭素鋼の腐食は8mg/■までの溶存酸素濃度の増加とともに減少し,孔食は発生しなかった。2)一方,静止環境下では溶存酸素濃度の増加により,孔食の発生が確認された。3)高溶存酸素濃度の流動水における腐食抑制要請効果は,マグネタイトよりさらに酸素の割合の大きい酸化物から成る緻密な皮膜の均一形成に起因するものと考えられる。

概要 (英文)

THE EFFECT OF DISSOLVED EXGEN ON THE CORROSION OF CARBON STEEL IN HUGH PURITY WATER WAS STUDIED IN CONNECTION WITH THE FLOWING CONDITION BY USING A ROTATING METHOD AT 200 DEGREE C. (1)THE CORROSION LOSS IN THE FLOWING WATER (0.65M/S) DECREASED WITH IN CREASING THE OXYGEN CONCENTRATION UP TO 8 MG/LITRE,AND PITTING CRROSION WAS NOT OBSERVED.(2)STAGNANT WATER CONTAINED DISSOLVED OXYGEN,AND PITTING CORROSION OCCURRED. IF ACCELERATED WITH INCREASING THE OXYGEN CONCENTRATION. (3)THE ANALYSIS OF THE OXIDE FILMS SUGGENSTED THAT THE FAVORABLE CORROSION RESISTANCE OF CARBON STEEL IN THE OXYGENATED FLOWING WATER WASDUE TO THE UNIFORM FORMATION OF THE OXYGEN ENRICKED OXIDE FILM WITH FINED STRUCTURE.

報告書年度

1986

発行年月

1987/05/01

報告者

担当氏名所属

河合 登

狛江研究所原子力部材料研究室

加藤 俊二

狛江研究所原子力部材料研究室

キーワード

和文英文
炭素鋼 CARBON STEEL
溶存酸素 DISSOLVED OXYGEN
腐食 CORROSION
高温水腐食 HIGH TEMPERATURE WATER CORROSION
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry