電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T86076

タイトル(和文)

霧中における汚損がいしの短時間過電圧特性-交流過電圧の継続時間を考慮したがいし長短縮の検討-

タイトル(英文)

TEMPORARY OVERVOLTAGE FLASHOVER CHARACTERISTICS OF CONTAMINATED INSULATOR STRING UNDER FOG CONDITION

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,霧中における汚損がいしの短時間交流過電圧特性,交流重畳開閉インパルス耐電圧特性などについてとりまとめ,がいし長短縮の検討を行ったものである。結果の主要点は下記の通りである。(1)汚損がいしのフラッシオーバまでの時間は過電圧が大きくなるほど短くなる傾向にあり,塩汚損がいしの場合,その最小特性はがいし種類,汚損度によらずほぼ一定と評価できる。(2)汚損がいしの交流重畳開閉インパルス耐電圧は開閉インパルス単独の場合に比べて約15%低下し,交流霧中耐電圧波高値に対する倍数は1.8倍程度となった。(3)過電圧の継続時間が0.1秒以内であれば,現行の耐汚損設計手法に比べて,がいし長を約10%短縮できることを示した。なお,じんあい汚損および軽汚損地区については,耐雷設計の面からの検討が必要である。

概要 (英文)

TEMPORARY AC OVERVOLTAGE AND SWITCHING IMPLULSE FLASHOVER TESTS OF ARTIFICIALLY CONTAMINATED SUSPENSION TYPE INSULATORS BY A FOG METHOD WERE CARRIED OUT AT THE UHV FOG LABORATORY. THE RELATIONSHIP BETWEEN TIME TO FLASHOVER AND AC OVERVOLTAGE,THE EFFECTS OF SALT DEPOSIT DENSITY AND INSULATOR SHAPE ON FLASHOVER TIME AND THE EFFECT OF AC PRESTRESS ON SWITCHING IMPLUSE FLASHOVER VOLTAGE HAVE BEEN INVESTIGATED. WITH THE OBTAINED TEST RESULTS,IT IS CLEARED THAT THE INSULATOR LENGTH IS MADE ABOUT 10% SHORTER THAN THAT BY THE CONVENTIONAL ANTI-CONTAMINATION DESIGN,WHEN THE DURATION OF TEMPORARY AS OVERVOLTAGE ON AC SYSTEMS IS LESS THAN 0.1 SECOND.

報告書年度

1986

発行年月

1987/07/01

報告者

担当氏名所属

高須 和彦

狛江研究所送変電部絶縁研究室

今野 良雄

狛江研究所送変電部絶縁研究室

キーワード

和文英文
がいし INSULATOR
汚損試験 CONTAMINATION WITHSTAND TEST
交流過電圧 TEMPOARARY AC OVERVOLTAGE
開閉インパルス SWITCHING IMPULSE
耐汚損設計 ANTI-CONTAMINATION DESIGN
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