電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T86077

タイトル(和文)

内陸地域における直流課電がいしの汚損特性-米沢課電実験場における連続課電暴露試験結果-

タイトル(英文)

NATURAL CONTAMINATION TEST OF INSULATORS WITH DC VOLTAGE ENERGIZATION ST INLAND AREAS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,海塩汚損の影響を殆ど受けない内陸地域である米沢(山形県)における直流課電がいしの汚損特性,もれ電流発生状況について,約5年間の実測結果を基に検討を行ったものである。結果の主要点は以下のように要約される。■長期暴露がいしの等温塩分付着密度(がいし下面)は0.01mg/■程度,不溶性物質付着密度(がいし下面)は0.06mg/■程度であった。これらのいずれの場合もがいし表面の汚損状況がほぼ定常になるには1年程度の暴露期間が必要であった。■直流課電がいしの課電および接地側のがいしの汚損付着量は中間部に比べて大きくなった。中間部のがいしの等価塩分付着密度は無課電がいしの場合とほぼ同程度であった。■直流課電がいし(課電強度90~120kV/m)のもれ電流の最大値は2~3mA,年間電気量は200クローン程度であり,武山などの汚損地区の結果に比べて格段と小さくなっている。

概要 (英文)

THIS REPORT DESCRIBES THE NATURAL CONTAMINATION TEST RESULTS OF INSULATOR STRINGS AT INLAND AREAS. NATURAL EXPOSURETESTS WITH-280KV DC VOLTAGE ENEGIZATION WERE CARRIED OUT FOR 5 YEARS. THE MAXIMUM MEASURED ESDD ON A BOTTOM SURFACE OBTAINED SO FAR WAS ABOUT0.01MG/SQUARE CM AND THE RATIO OF ESDD ON THE TOP SURFACE TO THAT ON THE BOTTOM SURFACE WAS 0.1 0.3. THE EFFECT OF DC VOLTAGE APPLICATION ON SALT DEPOSIT WAS NOT NOTABLE EXCEPT ON THE BOTH SIDES OF THE INSULATOR STRINGS. THESE RESULTS ARE THE SAME AS THOSE OBTAINED IN SEA-SIDE TESTING STATIONS. THE MAXIMUM VALUE OF LEAKAGE CURRENT WAS 3 MA AND NO FLASHOVER OCCURED WITH ELECTRICAL STRESS PER UNIT STRING LENGTH OF ABOUT 100KV/M. THE APPLICATION OF THESE RESULTS TO INSULATION DESIGN FOR HVDC TRANSMISSION LINES WILL ALSO BE DISCUSSED.

報告書年度

1986

発行年月

1987/07/01

報告者

担当氏名所属

高須 和彦

狛江研究所送変電部絶縁研究室

新藤 孝敏

狛江研究所送変電部絶縁研究室

松田 久一

東北電力株式会社

キーワード

和文英文
直流汚損 DC CONTAMINATION
がいし INSULATOR
暴露試験 NATURAL EXPOSURE TEST
耐汚損設計 ANTI-CONTAMINATION DESIGN
電気量 LEAKAGE CURRENT
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