電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T86112

タイトル(和文)

コバルト成分の燃料棒付着に及ぼす表面皮膜の影響

タイトル(英文)

EFFECT OF PREFILMING ON 58CO RADIOACTIVITY BUILD-UP ON ZIRCALOY

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

BWR型原子力発電所でのCo成分の付着放出挙動を基礎的に解明するため,BWR炉水模擬条件下でのCoイオンのジルカロイへの蓄積性ならびに高温水中でのCoおよびNi成分のCr,Fe成分との複合酸化物生成挙動について検討した。(1)ジルカロイ表面への58Coの蓄積は,強酸化条件で安定なZrO2皮膜を生成させることによって抑制された。(2)ジルカロイ表面には花弁状の析出物が認められた。この析出物はクロムを主成分としていた。(3)蓄積58Coの約6割はクロム析出物中に,残りの4割はZrO2皮膜中に存在していた。(4)コバルト成分は,ニッケル成分に比べて鉄およびクロム成分と複合酸化物を生成し易かった。

概要 (英文)

TO EXPLICATE DEPOSITION AND RELEASE ON FUEL CLADDING IN BWR,CO-58 RADIOACTIVITY BUILD-UP ON ZIRCALY AND THE HYDROTHERMAL FORMATION OF SPINEL TYPE OXIDE FROM HYDROXIDE HAS BEEN INVESTIGATED EXPERIMENTARY IN SIMULATED BWR PRIMARY COOLANT SYSTEM. (1) CO-58 RADIOACTIVITY BUILD-UP WAS INHIBITED BY PRE-FILMING UNDER STRONG OXIDIZINGCONDITION. (2) CR ION WAS SELECTIVELY DEPOSITED AMONG FE,CR,NI AND CO ION ON ZIRCALY TEST PIECES. (3) ABOUT 60% OF 58CO BUILD-UP AMOUNT EXISTED AMONG CR-DEPOSIT,ABOUT 40% OF 58CO BUILD-UP AMOUNT EXISTED AMONG ZRO2-FILM. (4) COMPARED WITH CO COMPLEX OXIDE,NI CMPLEX OXIDE WAS HARD TO FORM.

報告書年度

1986

発行年月

1987/10/01

報告者

担当氏名所属

加藤 俊二

狛江研究所原子力部材料研究室

神戸 弘巳

狛江研究所原子力部燃料研究室

キーワード

和文英文
放射能蓄積 *
コバルト
クロム
複合酸化物
BWR
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