電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T87043

タイトル(和文)

オーステナイト系ステンレス鋼の塩化物溶液中における孔食に及ぼすpHの影響-発生と成長段階に関する電気化学考察-

タイトル(英文)

EFFECT OF PH ON THE PITTING CORROSION OF AUSTENITIC STAINLESS STEELS IN CHLRORIDE SOLUTION -ELECTROCHEMICAL STUDY ON THE INITIATION AND PROPAGATION-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本研究は原子力発電所の液体廃棄物処理系における蒸発缶の孔食対策上の基礎的知見を得ることを目的としたものである。孔食試験には試験片をアノード分極により孔食を強制的に発生させる電気化学的手法を用いた。(1)塩化物イオンによるSUS304およびSUS316ステンレス鋼の孔食発生はアルカリやホウ酸の添加により抑制されたが,孔食の成長段階では抑制効果を示さなかった。(2)インコネル625は孔食発生に対してはステンレス鋼以上に高い抵抗性を有したが,いったん孔食が発生するとステンレス鋼以上に進行する傾向を示した。(3)孔食の発生と成長段階では水質因子の影響や合金間の耐食性は異なるので,実際の孔食対策に当ってはこの点を留意することが重要である。

概要 (英文)

THIS PAPER TREATS THE PITTING CORROSION OF EVAPORATORUSED IN LIQUID-RADWASTE SYSTEMS OF NUCLEAR POWER STATIONS. CORROSION TESTING WAS PERFORMED BY ANODIC POLARIZATION OF SPECIMENS IN CHLORIDE SOLUTION. (1)THE ADDITION OF NAOH AND H3BO3,WAS FOUND TO INHIBIT THE ONSET OF PITTING IN SUS 304,SUS 316 STAINLESS STEELS. ADDITION HAD NO EFFECT ON PITTING PROPAGATION, HOWEVER. (2)INCONEL 625 WAS SUPERIOR TO STAINLESS STEELS IN RESISTING THEINSET OF PITTING,BUT WAS LESS RESISTANT TO PROPAGATION. (3)THE PAPER SHOWS THAT PITTING PREVENTION EFFORTSMUST RECOGNIZE THAT THE ENVIROMENT AND MATERIAL EFFECT PITTING ONSET DIFFERENTLY THAN THEY DO PITTING PROPAGATION.

報告書年度

1987

発行年月

1988/05/01

報告者

担当氏名所属

原田 一行

狛江研究所原子力部材料研究室

島田 実

狛江研究所原子力部材料研究室

木村 英夫

狛江研究所原子力部材料研究室

キーワード

和文英文
原子力発電所 NUCLEAR POWER STATION
液体廃棄物処理系 LIQUID-RADWASTE SYSTEM
蒸発缶 EVAPORATOR
ステンレス鋼 STAINLESS STEEL
孔食 PITTING CORROSION
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