電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T87051

タイトル(和文)

リチウム/ポリアニリン電池の開発-正極材料ポリアニリンの合成と電池初期特性-

タイトル(英文)

RESEARCH AND DEVELOPMENT OF LITHIUM/POLYANILINE BATTERY

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

導電性高分子ポリアニリン(PAn)のリチウム(Li)二次電池正極材料への応用可能性を検討した。(1)PAnのエネルギー密度を決定する基準重量を明らかにした。電解重合法による合成後,アルカリ処理により合成時に含まれるアニオンを脱ドープし,PAn骨格重量を求めた。これより合成時には50%以上のアニオンがドープされており,蒸留水洗浄により脱ドープすることがわかった。(2)Li/PArセル試験結果,安定作動電位域が4.0~2.5Vであり,可逆的に出入りするアニオンはモノマー当り約0.55個であった。この結果電池試算エネルギー密度は79Wh/kg,92Wh/lとなり体積的に大きくなることがわかった。(3)重合条件を変えミクロ的にフィブリル径の異なるPAnを合成した。Li/PAnセルの正極容量は0.5μm以上で減少し,それ以下のものは同程度になることがわかった。

概要 (英文)

THIS PAPER DESCRIBES THE SYNTHESIS METHOD OFPOLYANILINE AND THE BASIC CHARACTERISTICS AND PERFORMANCE OF 0.1WH LITHIUM/POLYANILINE CELLS. 1)POLYANILINE WAS MADE BY THE GALVANOSTSATIC ELECTROPOLYMERIZATION OF ANILINE IN AN AQUAOUS ACIDIC SOLUTION. THE ANIONDOPING LEVEL AFTER POLYANILINE SYNTHESIS IS ABOUT 50 PERCENT AND DECREASES AFTER WASHING TREATMENT. 2)THE 0.1WH LITHIUM/POLYANILINE CELLS IN NON-AQUAOUS ELECTROLYTE WERE FABLICATED AND TESTED. THESE CHARACTERISTICS AND PERFORMANCE ARE AS FOLLOWS. A)THE STABLE CHARGE-DISCHARGE CELL POTENTIAL IS BETWEEN 4.0 V AND 2.5 V. B)ANION DOPING WITH CHARGE-DISCHARGE REACTION IS ABOUT 55 PERCENTAGE. C)AS REGARDS MORPHOLOGICAL EFFECTS,0.5 MICRO OVER DIAMETER FIBRIOUS POLYANILINE DECREASE THE CELL CAPACITY.

報告書年度

1987

発行年月

1988/06/01

報告者

担当氏名所属

竹井 勝仁

狛江研究所開発部新技術研究室

石原 薫

狛江研究所開発部新技術研究室

キーワード

和文英文
導電性高分子 CONDUCTING POLYMER
ポリアニリン POLYANILINE
リチウム二次電池 LITHIUM SECONDARY BATTERY
アニオンドープ率 ANION DOPING LEVEL
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