電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T88020

タイトル(和文)

軽水炉炭素鋼配管のLBB成立性評価~国産炭素鋼配管材における破壊強度特性の実験的検討~

タイトル(英文)

STUDY ON DYNAMIC-STRAIN AGING IN CARBON STEEL FOR LWR PIPING SYSTEMS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

国産炭素鋼材を対象とした引張試験を温度と歪速度をパラメータとして実施し,セレーションの発生状況から炭素鋼材の動的歪時効に対する感受性を検討した。対象材料としては,原子力用炭素鋼配管材(STS42,STS49)を用い,比較のため非原子力用炭素鋼材(SM50A,SM41B)についても試験を行なった。引張試験の結果,国産炭素鋼材に関しても,一定の温度(250℃程度)と歪速度(10の-3乗)/sec程度)の条件が満たされれば,セレーションの発生が認められた。また,鋼種の違いによる影響も観察され,非原子力用鋼材(SM41B)では他の鋼種に比べて大きなセレーションが観察された。動的歪時効の発生要因には,鋼中の炭素や窒素などの含有量と,温度・歪速度条件とが考えられている。原子力用配管材におけるセレーションの程度は小さく,これは窒素によって引き起こされる動的歪時効を成分元素(A1)が抑制しているためであ

概要 (英文)

THIS EXPERIMENTAL STUDY ON DYNAMIC-STRAIN AGING WAS CONDUCTED ON JAMPLES OF JAPANESE CARBON STEEL UNDER DIFFERENT TEMPERATURES AND STRAIN RATES. TEST MATERIALS WERE CARBON STEEL SAMPLES OF STS42 AND STS49 AND INTEDNDED FOR NUCLEAR USE. TWO OTHER TYPES OF CARBON STEEL,SM50A AND SM41B,WHICH ARE INTENDED FOR NON-NUCLEAR USE,WERE ALSO TESTED FOR COMPARISON. DYNAMIC-STRAIN AGING ACCOMPANIES THE SERRATIONS ON THE MATERIAL STRESS-STRAIN CURVES. TENSILE TESTS SHOWED THAT THE SERRATIONS OCCURED UNDER THE TEMPERATURE OF ABOUT 250 AND ATA STRAIN RATE OF NEARLY 10-3/SEC. NON-NUCLEAR CARBON STEEL OF THE SM41B TYPE SHOWED REMARKABLE SERRATIONS. NUCLEAR CARBON STEEL OF THE STS42 AND STS49 TYPES SHOWED MILD SERRATIONS. IT IS POSSIBLE THAT THE ALUMINIUM WHICH IS INCLUDED IN THE TYPES OF NUCLEAR CARBON STEEL EXAMINED CONTROLS THE DYNAMIC-STRAIN AGING INDUCED BY NITROGEN.

報告書年度

1988

発行年月

1988/12/01

報告者

担当氏名所属

鹿島 光一

狛江研究所原子力部材料研究室

三浦 直樹

狛江研究所原子力部材料研究室

キーワード

和文英文
軽水炉 LIGHT WATER REACTOR
炭素鋼配管 CARBON STEEL PIPING
動的歪時効 DYNAMIC-STRAIN AGING
破断前漏洩 LEAK-BEFORE-BREAK
材料試験 MATERIAL PROPERTY TEST
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