電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89004

タイトル(和文)

系統からみた原子力発電最適運転サイクル長の検討

タイトル(英文)

THE OPTIMUM OPERATION CYCLE OF A NUCLEAR PLANT IN POWER-SYSTEM OPERATION

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

原子力発電の運転サイクル長の延長は稼働率の向上につながり,系統全体として見た場合,火力発電電力量の抑制となり,相対的に高い火力燃料費の削減に寄与する。一方,原子力発電においては,燃料サイクル長の延長とともに定検時における燃料取替体数が増加し,燃料コストとしては増加する。このため,系統の燃料費として見た場合,両者の関係から最適な運転サイクル長が存在する。本検討では,系統の需給運用から見た原子力発電の最適運転サイクル長を,系統火力と原子力発電間の発電電力量の最適分担問題としてとらえ,増分燃料費を用いた評価手法ならびに計算機プログラムを開発した。これを用い,最適運転サイクル長について,系統の電源構成や燃料の高燃焼度化の動向などとともに検討を行い,基本的特性や各種要因が与える影響などについて明らかにした。

概要 (英文)

EXTENDING THE OPERATION CYCLE OF NUCLEAR POWER PLANTS IMPROVES THE CAPACITY FACTOR AND REDUCES RELIANCE ON THERMAL GENERATION WHICH HAS RELATIVELY HIGH FUEL COSTS. HOWEVER,THE NUMBER OF NUCLEAR FUEL ASSEMBLIES TO BE CHANGED AT THE MAINTENANCE TIME INCREASESWITH THE EXTENDED OPERATION CYCLE WHICH INCREASES THE FUEL COST FOR NUCLEAR GENERATION. AS A RESULT,THERE IS AN OPTIMUM OPERATION CYCLE. THISREPORT ANALYZES THE OPTIMUM OPERATION CYCLE OF A NUCLEAR PLANT AS A PROBLEM OF THE OPTIMUM SHARE OF ENERGY GENERATED BY NUCLEAR AND THERMAL PLANTS. THE INCREMENTAL FUEL COST WAS INVESTIGATED TO DETERMINE THE OPTIMUM VALUE AND THE EFFECTS OF MIXED POWER GENERATION AND HIGH BURN-UP FUEL ON THE OPTIMUM OPERATION CYCLE WERE EXAMINED.

報告書年度

1989

発行年月

1989/08/01

報告者

担当氏名所属

栗原 郁夫

狛江研究所電力システム部系統計画研究室

松村 哲夫

狛江研究所原子力部燃料研究室

片山 昇

キーワード

和文英文
原子力発電 NUCLEAR POWER GENERATION
運転サイクル長 OPERATION CYCLE
系統需給運用 DEMAND AND SUPPLY OPERATION
増分燃料費 INCREMENTAL FUEL COST
高燃焼度燃料 HIGH BURN-UP FUEL
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