電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89040

タイトル(和文)

冷却用液体を内蔵する回転体の液体沸騰時の振動

タイトル(英文)

VIBRATION CHARACTERISTICS OF ROTOR CONTAINING BOILING COOLANT

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

回転体内で冷却液が沸騰する際の回転体の振動特性を評価検討した。常温の空気-水素および電気が熱による高温の蒸気-水素の2つの実験を行い,液体沸騰時の振動の増加,および液体内蔵時に特有な不安定振動に対する沸騰の影響を検討し,以下の結果を得た。(1)沸騰による振動レベルの増加に関しては,500rpm程度の低速回転数では気泡発生時に振動が微増する傾向があるが,回転が高速になるにつれて安定する。気泡の発生によって自由液面に生じる乱れは,不安定領域から十分離れた回転数では,回転と同期することはない。(2)液体内蔵回転体に特有な不安定振動の発生領域の沸騰による変化を検討した結果,気泡が存在する場合わずかに広くなる傾向が見られたが,非粘性液体を仮定した計算で得られる不安定発生領域と定性的には一致した。

概要 (英文)

THE VIBRATION CHARACTERISTICS OF A ROTOR CONTAINING BOILING COOLANT WERE INVESTIGATED. EXPERIMENTS ON ROTOR VIBRATIONS WERE CONDUCTED WITH AN AIR-WATER SYSTEM AND A STEAM-WATER SYSTEM. THE VIBRATION INCREASED AT BOILING AND THE EFFECT ON ROTOR VIBRATION WASAS FOLLOWS:(1)AT LOW ROTOR SPEEDS(AROUND 500 RPM),THE VIBRATION LEVEL INCREASED SLIGHTLY WHEN BOILING OCCURED BUT THE EFFECT DECREASED AT HIGHER ROTOR SPEEDS. THE LIQUID-SURFACE TURBULENCE CAUSED BY BOILING WAS NOT SYNCHRONIZED WITH THE ROTATION. (2)THE RANGE OF UNSTABLE VIBRATION INHERENT IN A ROTOR WITH SINGLE-PHASE LIQUID IS SLIGHTLY WIDER WITH ROTOR SPEED. HOWEVER THE RANGE CAN BE THEORETICALLY EVALUATED QUALITATIVELYASSUMING A SINGLE-PHASE NON-VISCOUS LIQUID.

報告書年度

1989

発行年月

1990/05/01

報告者

担当氏名所属

安尾 明

狛江研究所発電プラント部機械研究室

河村 孝治

狛江研究所発電プラント部機械研究室

稲田 文夫

狛江研究所発電プラント部機械研究室

キーワード

和文英文
自励振動 SELF-EXCITED VIBRATION
ランダム振動 RANDOM VIBRATION
回転体 ROTOR
沸騰 BOILING
液体冷却 LIQUID COOLING
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