電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89054

タイトル(和文)

リチウム/ポリアニリン電池の開発(3)-微細構造が電池特性に及ぼす影響-

タイトル(英文)

CHARACTERISTICS OF LITHIUM/POLYANILINE BATTERY AND CHANGE IN POLYANILINE MORPHOLOGY

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

リチウム/ポリアニリン(PAn)電池のPAn微細構造変化が電池特性に及ぼす影響について検討した。PAnの微細構造はフィブリル状で,合成条件を変えることによりそのフィブリル径は0.4~2.2μmに変化する。1MLiC104-PC中での電池正極容量を放電速度を変えて試験した結果,フィブリル径の短小化に伴い容量が増加し,細いフィブリル程出力特性に優れることがわかった。電気化学的手法を用い,PAnの電池放電反応は反応種アニオンのPAn内移動過程が律速であることを明らかにした。さらにこのアニオンの移動速度を化学拡散定数として求めたところ,約10の-13乗平方cmsec-1となった。しかしフィブリル径変化によるエネルギー密度の向上は小さかった。

概要 (英文)

POLYANILINE(PAN)FILMS THAT HAD BEEN ELECTROPOLYMERIZED IN A 1 M ANILINE + 2 M HC104 SOLUTION WERE CHARACTERIZED BY MICROSCOPIC OBSERVATION,POROSIMETRY,AND MEASUREMENT OF BET ADSORPTION ETC. THE DIAMETER OF PAN FIBRILS DECREASED FROM 2.2 TO 0.4MU M BY INCREASING THE POLYMERIZING CURRENT DENSITY FROM 0.2 TO 10 MA/SQUARE CM. THE DISCHARGE CAPACITY (ESPECIALLY AT A HIGH DISCHARGE RATE) OF A PAN FILM MEASURED BETWEEN 2.5 AND 4.0 V IN A LIC104-PROPYLENE CARBONATE SOLUTIONDECREASED WITH THE POLYMERIZATION CURRENT DENSITY. AS A RESULT OF ELECTROCHEMICAL TESTS,IT WAS CLARIFIED THAT THE RATE-DETERMINING STEP FOR THE DISCHARGE REACTION OF PAN WAS THE ANION DIFFUSION IN THE PAN SOLID PHASE. THE DIFFUSION COEFFICIENT WAS CALCULATED TO BE ABOUT 10**-13SQUARE CM・SEC-1. THE ENERGY DENSITY WAS SLIGHTLY IMPROVED BY THE CHANGES IN THE PAN FIBRILS.

報告書年度

1989

発行年月

1990/03/01

報告者

担当氏名所属

竹井 勝仁

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

石原 薫

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

岩堀 徹

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

キーワード

和文英文
導電性高分子 CONDUCTING POLYMER
ポリアニリン POLYANILINE
リチウム二次電池 LITHIUM SECONDARY BATTERY
出力特性 POWER DENSITY
微細構造 MORPHOLOGY
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