電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T89063

タイトル(和文)

低線量照射による生体機能活性-SOD活性増加と過酸化脂質減少の効果-

タイトル(英文)

BASIC STUDY ON LOW-DOSE RADIATION EFFECTS: INCREASED SOD ACTIVITY AND DECREASED PEROXYLIPIDS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本研究は,低線量放射線照射により生体機能が活性化する可能性のある事例として,種々の原因により生体内に生じる有害な過剰活性酸素を抑制するSODが低線量照射により増加するとともに老化等の原因となる過酸化脂質が減少する事象について,照射線量依存性と照射後経時変化を中心に,動物実験を通じて基礎的な検討をすることを目的としている。本報告は,上記内容に関して低線量x線をラットに全身照射して得られた結果についてまとめたものである。即ち,脳,肝臓および免疫器官(胸腺,脾臓および骨髄)の放射線に対する応答性の違いはあったが,0.25Gy照射後,比較的長期に亘りSOD活性が増加するとともに過酸化脂質が減少していることが明らかにでき,これにより老化防止や新陳代謝促進等の放射線ホルミシス現象のあることが示唆できた。

概要 (英文)

WE EXAMINED THE EFFECT OF WHOLEBODY LOW-DOSEIR RADIATION ON THE SOD ACTIVITY AND PEROXYLIPIDS OF BRAINS,IUNGS AND IMMUNE ORGANS SUCH AS THE THYMUS,SPLEEN AND BONE MARROW OF RATS UNDER VARIOUS DOSES AND AT VARIOUS TIMES AFTER IRRADIATION. THE FOLLOWING RESULTS WERE OBTAINED. IN COMPATISON WITH CONTROLS,THE SOD ACTIVITY OF THE ABOVE ORGANS INCREASED WITH DOSE AND TIME AFTER IRRADIATION BUT THE PEROXYLIPIDS DECREASED. THESE HORMESIS EFFECTS HELD OUT AFTER IRRADIATION AT 0.25GY.

報告書年度

1989

発行年月

1990/05/01

報告者

担当氏名所属

山岡 聖典

狛江研究所原子力部安全管理研究室

キーワード

和文英文
放射線ホルミシス RADIATION HORMESIS
低線量 LOW DOSE
SOD活性 AGING RETARDATION
過酸化脂質 PEROXYLIPID
老化防止
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