電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T90006

タイトル(和文)

新概念による交流高温超電導体の可能性-フラックスフロー超電導体の提案-

タイトル(英文)

POSSIBILITY OF AC FLUX-FLOW SUPERCONDUCTOR FOR AC APPLICATION OF HIGH-TC SUPERCONDUCTOR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

全く新しい概念に基づく高温超電導体の交流応用の方法として,「フラックスフロー超電導体」の可能性を初めて提案した。これは高温超電導体をフラックスフロー状態で用いるものである。本報告書ではフラツクスフロー超電導体における交流損失を理論的に検討し,具体的な電力ケーブルや交流線材にその理論を適用して成立性の評価を行った。その結果,「フラックスフロー超電導ケーブル」は銅の極低温ケーブルより交流損失が十分小さくなり,また従来の臨界電流型の超電導ケーブルと較べても有利であることがわかった。また,交流線材においては細線化しなくても低交流損失となり,高周波,低磁場における応用の際には「フラックスフロー超電導交流線材」が有利となることがわかった。

概要 (英文)

FOR AC APPLICATION OF HIGH-TC SUPERCONDUCTORS,THE POSSIBILITY OF A FLUX-FLOW CONDUCTOR IS PROPOSED. THE AC LOSS OF A HIGH-TC SUPERCONDUCTOR IN THE FLUX-FLOW STATE WAS EXAMINED THEORETICALLY. TWO APPLICATIONS: A POWER TRANSMISSION CABLE,AND THE WINDING OF ANAC COIL,WERE CONSIDERED. WE ASSUMED THE BARDEEN-STEPHEN MODEL FOR FLUX-FLOW RESISTIVITY AND CALCULATED THE AC LOSS ON THE ASSUMPTION THAT THEMAGNETIC FIELD IS ALWAYS PERPENDICULAR TO THE C-AXIS AND THAT THE CURRENT FLOWS IN THE ABPLANE. SINCE THE UPPER CRITICAL FIELD IS QUITE LARGEFOR HIGH-TC SUPERCONDUCTORS,IT WAS FOUND THAT THE FLUX-FLOW LOSS BECOMES ONE OR TWO ORDERS OF MAGNITUDE SMALLER THAN THE JOULE LOSS OF A COPPER CONDUCTOR AT 77 K UNDER NOMAL CONDITIONS.

報告書年度

1990

発行年月

1990/09/01

報告者

担当氏名所属

安藤 陽一

狛江研究所開発部新技術研究室

秋田 調

狛江研究所開発部新技術研究室

キーワード

和文英文
超電導 SUPERCONDUCTIVITY
高温超電導体 HIGH-TC SUPERCONDUCTOR
交流損失 AC LOSS
電力ケーブル POWER TRANSMISSION CABLE
フラックスフロー FLUX-FLOW
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