電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T91051

タイトル(和文)

レーザ誘雷に関する実験的検討(その2)-長ギャップ放電の誘導特性と大気状態の影響

タイトル(英文)

EXPERIMENTAL STUDY ON TRIGGERING LIGHTNING WITH LASER GUIDE-CHARACTERISTICS OF LONG-GAP DISCHARGE & TNFLUENCE OF ATMOSPHERIC CONDITIONS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

レーザ誘雷の実現を目的として,従来より長いギャップでのレーザによる放電誘導特性を調べた。また雨,霧などの大気状態がレーザによる放電誘導特性に及ぼす影響について実験的に検討すると共に,効率よく雷誘導路を生成する手法についての基礎的な実験を行った。主な結果は以下の通りである。(1)レーザによる誘導路が適切に生成された場合,長ギャップ領域では,レーザによる放電誘導特性の印加電圧の極性による差はなくなる。なおギャップが短い領域では負極性の方が誘導特性がよい。(2)レーザによる放電誘導特性は,極端な濃霧や豪雨でない限り,雨や霧の影響をさほど受けない。(3)レーザにより生成されるプラズマは,レーザパルスの波尾の部分の加熱効果により,個々のプラズマ球の大きさやその数の分布が光軸方向に不均一になる。そのため効率的に誘導路が形成されていない。

概要 (英文)

WE STUDIED THE CHARACTERISTICS OF LASER-GUIDED DISCHARGES IN LONG AIR GAPS AND THE INFLUENCE OF ATMOSPHERIC CONDITIONS ON LASER-GUIDED DISCHARGES TO TRIGGER LIGHTNING WITH A LASER. THE CONCLUSIONS ARE AS FOLLOWS:(1)THERE IS NO DIFFERENCE IN THE FLASHOVER VOLTAGE OF THE LASER-GUIDED DISCHARGE BETWEEN BOTH PALES FOR A LONG GAP UNDER OPTIMUM CONDITIONS FOR LASER-PRODUCED PLASMAS. (2)THERE IS LITTLE INFLUENCE OF ATMOSPHERIC CONDITIONS,FOG OR RAIN,ON LASER-GUIDED DISCHARGES. (3)A LASER PRODUCES NON-HOMOGENEOUS PLASMAS IN SIZE AND DENSITY DISTRIBUTION AT THE TAIL OF THE LASER PULSE.

報告書年度

1991

発行年月

1992/05/01

報告者

担当氏名所属

三木 恵

狛江研究所送配電部絶縁研究室

和田 淳

狛江研究所送配電部絶縁研究室

新藤 孝敏

狛江研究所送配電部絶縁研究室

キーワード

和文英文
レーザ LASER
プラズマ PLASMA
長ギャップ放電 LONG-GAP DISCHARGE
大気状態 ATMOSPHERIC CONDITIONS
LIGHTNING
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry