電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T91055

タイトル(和文)

二重タンク小型炉の構造概念および技術成立性評価

タイトル(英文)

CONCEPTUAL DESIGN STUDY ON SMALL MODULAR DOUBLE-POOL LMFBR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

安全性と経済性の両立を図りFBRの早期実用化を目指した,2次系をもタンク化した二重タンク小型モジュール炉の設計基本方針を策定し,これに沿った原子炉構造の構築およびその技術成立性の評価を行った。原子炉1基の電気出力は325MWeであり,1次/2次容器の直径はそれぞれ9mおよび14.4m,高さは19mである。また,金属燃料,電磁ポンプ,3次元免震システムなどの革新技術を採用している。安全性,構造健全性の評価を行った結果,許容値を十分に満足することが分かった。特に二重タンク小型炉の構造上,十分な検討を行う必要のあるナトリウム-水反応事故時についても,安全性は十分な裕度で確保できること,および放射化した2次ナトリウムの放出による公衆被曝は制限値を十分に下回ることが明らかになった。今後,本研究で整備したデーターベースにより,経済性の評価を行う。

概要 (英文)

FOR EARLY DEPLOYMENT OF LMFBRS,BOTH SAFETY AND ECONOMY MUST BE IMPROVED CRIEPI HAS BEEN DEVELOPING AN INNOVATIVE SMALL MODULAR DOUBLE-POOL REACTOR WHICH AIMS TO ACCOMMODATE THE IHTS PIPING SYSTEMS BY INSTALLING THE SGS AND SECONDARY PUMPS IN A SODIUM-FILLEDSECONDARY VESSEL. AN ELECTRIC POWER OUTPUT OF 325MWE HAS BEEN SET AND THE DIAMETER OF THE PRIMARY AND SECONDARY VESSEL IS 9M AND 14.4M,RESPECTIVELY. A METALLIC-FUEL CORE,IN-SODIUM ELECTROMAGNETIC PUMPS AND SEISMIC ISOLATION SYSTEM HAVE BEEN APPLIED TO THE REACTOR CONCEPT. THE TECHNICAL FEASIBILITY HAS BEEN CONFIRMED FOR SAFETY AND STRUCTURAL INTEGRITY.ANY SODIUM-WATER REACTION EVENT CANNOT AFFECT THE STRUCTURAL INTEGRITYOF THE PRIMARY VESSEL OR PUBLIC SAFETY DUE TO RELEASE OF ACTIVATED SECONDARY SODIUM. EVALUATION OF THE REACTOR ECONOMICS IS INTENDED BASED ONCONSTRUCTION COSTS.

報告書年度

1991

発行年月

1992/05/01

報告者

担当氏名所属

木下 泉

狛江研究所FBR部革新炉研究室

大音 明洋

狛江研究所FBR部革新炉研究室

吉田 和生

狛江研究所FBR部革新炉研究室

キーワード

和文英文
高速増殖炉 FBR
安全性 SAFETY
経済性 ECONOMY
モジュール炉 MODULAR REACTOR
二重タンク型炉 DOUBLE-POOL REACTOR
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