電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T92004

タイトル(和文)

非弾性ひずみに基づく簡易クリープ疲労寿命評価法-改良延性消耗則の提案-

タイトル(英文)

SIMPLE CREEP-FATIGUE LIFE ESTIMATION BASED ON INELASTIC STRAIN -MODIFIED DUCTILITY EXHAUSTION METHOD-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

クリープ疲労に対する健全性の確保は,FBR機器等の高温構造設計にとって中心的な課題であり,特にその基幹となる破損クライテリオンに対しては十分な信頼性が要求される。本報告では,ひずみベースでクリープ損傷を評価する点で利点を有するが,精度上の問題があった延性消耗則に対して,これを克服する可能性のあるクリープ損傷評価式の一形式を考案し,304,316ステンレス鋼に対する適用性を検討した。その結果,考案した手法は,設計適用上重要な以下のような特性を有することが明らかとなった。(1)全般的な寿命推定精度が大幅に改善されるとともに,延性消耗則に見られたひずみ範囲依存性が完全に克服された。(2)材料定数が少なく,これらも小数のクリープ疲労試験の結果から容易に決定することができる。また,材料定数の材料や温度に対する依存性が小さく,安定した評価結果を得やすい。

概要 (英文)

PROTECTION AGAINST CREEP FATIGUE IS A CENTRAL THEME IN ELEVATED-TEMPERATURE STRUCTUAL DESIGN FOR FBRS. IN PARTICULAR,SUFFICIENT RELIABILITY IS REQUIRED FOR FAILURE CRITERIA. THIS REPORT PROPOSES ONE TYPE OF FORMULA FOR ESTIMATING CREEP DAMAGE TO OVERCOME THE SHORTCOMINGS OF THE DUCTILITY EXHAUSTION METHOD; ITS APPLICABILITY TOTYPE 304 AND 316 STAINLESS STEEL IS EXAMINED. THE FOLLOWING CONCLUSIONS WERE DRAWN FROM THIS STUDY. (1)THE OVERALL ACCURACY OF LIFE PREDICTION IS IMPROVED CONSIDERABLY IN COMPARISON TO THE CLASSIC DUCTILITY EXHAUSTION METHOD WITH NO APPARENT STRAIN-RANGE DEPENDENCY. (2)THE NUMBER OFMATERIAL CONSTANTS IS SMALL AND THE CONSTANTS CAN BE DETERMINED EASILYFROM A SMALL AMOUNT OF CREEP-FATIGUE TEST DATA. MOREOVER,THE DEPENDENCY ON THE MATERIAL AND TEMPERATURE IS SMALL,SO THE ESTIMATED FAILURE LIFE IS QUITE STABLE.

報告書年度

1992

発行年月

1992/10/01

報告者

担当氏名所属

高橋 由紀夫

狛江研究所FBR部材料研究室

キーワード

和文英文
クリープ疲労 CREEP FATIGUE
ステンレス鋼 DUCTILITY EXHAUSTION METHOD
高温構造設計 STAINLESS STEEL
延性消耗則 FAST REACTOR
高速炉 ELEVATED-TEMPERATURE DESIGN
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