電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T92085

タイトル(和文)

リチウム二次電池用炭素負極の開発(2)-カーボンブラックの高性能化のための検討-

タイトル(英文)

RESEARCH AND DEVELOPMENT OF CARBON BLACK ANODES FOR LITHUIM SECONDARY CELK(PART2)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

ロードコンディショナー用リチウム二次電池を開発する上で、安全性の向上、充放電サイクル寿命を延伸するための有効手段として、炭素負極の適用がある。本研究では炭素材料の高性能化を目指して、カーボンブラックの粒子径、凝集構造と負極特性の相関関係、電解液との相互作用について検討し、負極反応機構の一部を解明した。(1)基本粒子径の大きく凝集構造の発達したカーボンブラックほど負極容量が増大する傾向にあり、これはリチウムイオンとの反応活性の役割を示唆するものである。(2)LiPF6/EC:DME電解液を選択することにより、現段階では最も良好なサイクル特性、高可逆容量が得られた。さらに初期還元時に生成する皮膜の性状観察、表面分析結果よりイオン導電性の高分子皮膜の生成が示唆された。

概要 (英文)

REPLACING LITHIUM METAL WITH A CARBON ANODE IS EXPECTED TO PROLONG THE LIFE CYCLE AND TO IMPROVE THE SAFETY OF LITHIUM SECONDARY CELLS USED FOR LOAD CONDITIONERS. CLARIFYING THE REACTIONMECHANISM OF ITS ELECTROCHEMICAL BEHAVIOUR AS AN ANODE SHOULD HELP TO IMPROVE THE PERFORMANCE OF THE CARBON ANODE. THIS PAPER DESCRIBES THE EFFECTS OF THE MACRO STRUCTURE OF CARBON BLACK ON ANODE PERFORMANCE AND THE INTERACTION BETWEEN THE ELECTROLYTE AND CARBON SURFACE. THE MAIN RESULTS ARE AS FOLLOWS; (1)THE LARGE ELEMENTAL PARTICLES AND AGGREGATE STRUCTURE IN CARBON BLACK IS HIGHLY REVERSIBLE AND THE ACTIVE SURFACE AREA IN THE REDOX REACTION CAN BE SPECIFIED. (2)CARBON BLACK SHOWED EXCELLENT CYCLE PERFORMANCE AND CAPACITY IN LIPF6/EC:DME ELECTROLYTE. FILMS FORMED IN THE INITIAL REDUCTION PROCESS WERE CONNECTED WITH ITS ELECTROLYTE COMPONENTS.

報告書年度

1992

発行年月

1993/05/01

報告者

担当氏名所属

竹井 勝仁

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

寺田 信之

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

熊井 一馬

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

岩堀 徹

狛江研究所ロードコンディショナー特別研究室

上井 敏治

東海カーボン

キーワード

和文英文
ロードコンディショナー LOAD CONDITIONER
リチウム二次電池 LITHIUM SECONDARY CELL
炭素負極 CARBON ANODE
カーボンブラック CARBON BLACK
凝集形態 AGREEGATE
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