電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T92086

タイトル(和文)

1kA級交流超電導導体の開発(その3)撚り線導体の縦磁界の影響

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF 1KA-CLASS AC SUPERCONDUCTING CABLE PART.3 EFFECT OF LONGITUDINAL FIELD IN CABLE CONDUCTOR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

超電導電力機器の実用化のためには、kA以上の交流超電導導体の開発が重要となる。kA級の交流超電導撚り線においては、素線の臨界電流の本数倍の電流が流れないデグラデーションの問題が大きい。本報告書では、交流超電導導体のデグラデーションのうち、導体に加わる縦磁界成分による現象を検討した。縦磁界により、導体の磁気的不安定性に変化が生じ、不安定要因のひとつである磁束跳躍が発生しやすくなったり、縦磁界を遮へいするための電流ループが発生し、電流分布に影響を及ぼすことを確認した。

概要 (英文)

IN ORDER TO DEVELOP AC LARGE CURRENT CAPACITY SUPERCONDUCTING CABLES, THE PROBLEM OF AC QUENCH CURRENT DEGRADATION HAS TO BE SOLVED. IN THE CABLE, STRANDS SUFFER FROM BOTH TRANSVERSE ANDLONGITUDINAL MAGNETIC FIELDS. THE TWISTS OF THE STRANDS ARE EFFECTIVE AGAINST TRANSVERSE FIELDS, BUT NOT AGAINST LONGITUDINAL FIELDS OR SELF-INDUCED FIELDS. THE LONGITUDINAL FIELD AND SELF-INDUCED FIELD AFFECT THE STABILITY LIMIT OF THE SUPERCONDUCTOR. BY CHANGING THE TWIST AND STRAND DIRECTION, THE STABILITY LIMIT VARIES. WITH A LONGITUDINAL MAGNETIC FIELD, A SHIELDING CURRENT IS INDUCED BETWEEN FILAMENTS OF ONE STRAND IN THE SUPERCONDUCTING CABLE, AND THIS IS LIKELY TO HAVE AN ADVERSE EFFECT ON THE AC SUPERCONDUCTING STRAND IN THE CABLE.

報告書年度

1992

発行年月

1993/05/01

報告者

担当氏名所属

鳥居 慎治

狛江研究所開発部新技術研究室

秋田 調

狛江研究所開発部新技術研究室

植田 清隆

狛江研究所開発部

雨宮 尚之

横浜国立大学

塚本 脩巳

横浜国立大学

キーワード

和文英文
交流超電線撚り線 AC SUPERCONDUCTING CABLE
デグラデーション QUENCH CURRENT DEGRADATION
縦磁界 LONGITUDINAL FIELD
飽和領域 SATURATION REGION
遮へい電流 SHIELDING CURRENT
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