電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93009

タイトル(和文)

遠心抽出分配液々クロマトグラフの乾式再処理・使用済塩のTRU抽出工程への適用性の検討

タイトル(英文)

FEASIBILITY STUDY OF CENTRIFUGAL PARTITION CHROMATOGRAPHY FOR TRU EXTRACTION OF SPENT SALT IN PYROPROCESSING

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

金属燃料サイクルにTRUを閉じ込めるためには,電解精製から発生する使用済塩からTRUを抽出して電解精製槽にリサイクルする必要がある。抽出操作では,比重差が大きいために混合の難しい溶融塩と液体Cdを効率よく混合し,反応器の多段化が必要であるため,遠心力を利用して混合を行い多段化が容易な遠心抽出クロマトグラフのTRU抽出工程への適用性を検討した。溶融塩とCdを水とガリウムで模擬し,試作器により混合試験と向流接触試験を実施した。複数の反応器を連結した試験により,連続抽出装置に必要な向流接触運転が可能であることを確認した。しかし,高い混合性能が期待できないことと,TRU抽出工程のように固体の析出が予想される系への適用が難しいことが分かった。この方法は,これまでの方法に比べて著しい性能向上は期待できず,また,現状では多くの開発要素を抱えているので,現時点での適用性は低いと判断した。

概要 (英文)

TO CLOSE THE METALLIC-FUEL CYCLE,TRU MUST BEEXTRACTED FROM SPEND SALTS PRODUCED BY ELECTROREFINING AND RECYCLED INAN ELECTROREFINER. AT EXTRACTION,THE DIFFERENT DENSITY OF MOLTEN SALTSAND LIQUID CD PREVENTS EFFECTIVE MIXING OF BOTH MATERIALS. WE STUDIED THE FEASIBILITY OF USING CENTRIFUGAL PARTITION CHROMATOGRAPHY TO MIX THE SOLVENT CENTRIFUGALLY USING MANY REACTION CELLS. WE CARRIED OUT MIXING EXPERIMENTS AND COUNTERCURRENT EXPERIMENTS WITH WATER AND GALLIUM SIMULATING MOLTEN AND LIQUID SALT. WE CONFIRMED THE COUNTERCURRENT BUT FOUND POOR MIXING EFFICIENCY. WE CONCLUDED THAT CENTRIFUGAL PARTITION CHROMATOGRAPHY IS NOT USEFUL FOR TRU EXTRACTION AT PRESENT.

報告書年度

1993

発行年月

1993/12/01

報告者

担当氏名所属

藤江 誠

狛江研究所原子物理部溶融塩化学グループ

小山 正史

狛江研究所原子物理部溶融塩化学グループ

常磐井 守泰

狛江研究所原子物理部

キーワード

和文英文
乾式再処理 PYROPROCESSING
金属燃料 METALLIC FUEL
溶融塩 MOLTEN SALT
TRU TRU
遠心抽出分配クロマトグラフ CENTRIFUGAL PARTITION CHROMATOGRAPHY
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