電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93040

タイトル(和文)

ひずみ速度効果の考慮によるクリープ疲労寿命推定精度の向上-改良延性消耗則の高精度化-

タイトル(英文)

IMPROVEMENT OF LIFE PREDICTION ACCURACY BY INTRODUCTION OF STRAIN-RATE EFFECT INTO MODIFIED DUCTILITY EXHAUSTION METHOD

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高速増殖炉の構造設計においては,クリープ疲労損傷により構造物が破損に至ることがないように,高い信頼度を有するクリープ疲労損傷評価法を用いることが必要である。本研究では,高速炉構造用SUS316鋼に対して,低ひずみ速度条件での疲労試験を行うとともに,クリープ疲労寿命評価法に関する検討を行った。得られた主な結果は以下の通りである。(1)低ひずみ速度疲労試験においても,ひずみ保持クリープ疲労試験と同様に明らかにクリープ損傷の影響と見られる寿命低下が見られた。(2)著者が以前に提案した改良延性消耗則に対して非弾性ひずみ速度の影響を加味した寿命推定法を提案し,その有効性を検討した。その結果,本評価法によって,高速炉構造用SUS316鋼及びSUS304鋼の低ひずみ速度疲労試験ならびにひずみ保持クリープ疲労試験におけるクリープ損傷が統一的に評価でき,良好な精度で寿命が推定できることを明らかとした。

概要 (英文)

IT IS IMPORTANT TO USE A RELIABLE CREEP-FATIGUE DAMAGE EVALUATION METHOD IN THE STRUCTUAL DESIGN OF FAST BREEDER REACTORS TO PREVENT FAILURE DUE TO CREEP-FATIGUE DAMAGE ACCUMULATING DURING OPERATION. SLOW-STRAIN RATE FATIGUE TESTS WERE CONDUCTED ON SUS316 STEEL FOR FAST BREEDER APPLICATION (316FR)AND THE CREEP-FATIGUE LIFE ESTIMATION METHOD WAS IMPROVED BASED ON THE TEST RESULTS. THE MAIN RESULTSARE SUMMARIZED AS FOLLOWS: (1)IN SLOW-STRAIN RATE FATIGUE TESTS,LIFE REDUCTION CAUSED BY CREEP DAMAGE WAS OBSERVED AS IN STRAIN-HOLD CREEP-FATIJGUE TESTS. (2)THE STRAIN-RATE DEPENDENCY OF CREEP DAMAGE WAS INTRODUCED INTO THE MODIFIED DUCTILITY EXHAUSTION METHOD PROPOSED PREVIOUSLY. GOOD AGREEMENT OF PREDICTED LIFE WITH OBSERVED LIFE WAS ACHIEVED FOR SUS304 AND 316FR STEELS USING THIS METHOD.

報告書年度

1993

発行年月

1994/04/01

報告者

担当氏名所属

高橋 由紀夫

狛江研究所金属材料部材料力学グループ

キーワード

和文英文
高速増殖炉 FAST BREEDER REACTOR
クリープ疲労 CREEP-FATIGUE
高温構造設計 HIGH TEMPARATURE STRUCTURE
高速炉構造用SUS316鋼 FAST BREEDER 316 STEEL
寿命予測 LIFE ESTIMATION
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry