電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93063

タイトル(和文)

冬季雷に対する雷撃様相ならびに雷しゃへい理論の検討-モデル実験ならびに放電シミュレーションによる検討-

タイトル(英文)

ANALYTICAL STUDY OF LIGHTNING PERFORMANCE AND LIGHTNING SHIELDING TEORY FOR WINTER LIGHTNIG

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

上向き放電に起因する冬季雷では,夏季雷の場合と比較して雷撃様相が異なり,送電線の雷事故率が高い。本報告は,冬季雷に対する新しい雷しゃへい理論を構築するため,種々検討した結果をとりまとめたものである。主な結果は次のとおりである。(1)冬季雷に対する雷撃率計算手法として,雷雲の移動方向を考慮したモデル実験法ならびにシミュレーション法を開発した。(2)上記,両手法を基に,避雷鉄塔ならびに架空地線による冬季雷に対するしゃへい範囲(しゃへい角)の推測を可能とした。(3)解析の結果,冬季雷で雷事故率が高い原因は,しゃへい失敗による直撃雷によるものではないことを明らかにした。

概要 (英文)

WINTER-LIGHTNING OUTAGES ARE MORE COMMON THAN SUMMER-LIGHTNING OUTAGES. THIS REPORT DEALS WITH A NEW LIGHTNING SHELDING THEORY FOR UPWARD LEADERS OF WINTER LIGHNING. THE MAIN RESULTS AREAS FOLLOWS: (1)TWO NEW ANALYTICAL METHODS WERE DEVELOPED BASED ON MODEL EXPERIMENTS AND LIGHTNING-STROKE SIMULATION FOR CALCULATION OF LIGHTNING STROKE RATIO. (2)THE SHIELDING REGION OF A LIGHTNING-PROTECTION TOWER AND AN OVERHEAD GROUND WIRE CAN BE ESTIMATED BY THESE METHODS. (3)THE ANALYTICAL RESULTS SHOW THAT THE HIGH OUTAGE RATE OF TRANSMISSION LINES IN WINTER IS NOT CAUSED MAINLY BY SHIELDING FAILURE OF THE OVERHEAD GROUND WIRE.

報告書年度

1993

発行年月

1994/06/01

報告者

担当氏名所属

相原 良典

狛江研究所電気物理部雷放電グループ

新藤 孝敏

狛江研究所電気物理部雷放電グループ

河本 正

狛江研究所電気物理部電磁界グループ

キーワード

和文英文
冬季雷 WINTER LIGHTNING
雷しゃへい LIGHTNING SHIELDING
雷放電シミュレーション LIGHTNING SIMULATION
上向き雷 UPWARD LIGHTING
耐雷設計 LIGHTNING PROTECTION
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