電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93064

タイトル(和文)

将来の電力システムにおけるエネルギー貯蔵の導入量の展望-夜間の余剰電力からみた考察-

タイトル(英文)

PROSPECT OF ENERGY STORAGE IN FUTURE ELECTRIC POWER NETWORK -NIGHT TIME SURPLUS-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

わが国の電力需要と電源構成の将来予測(2030年2億5000~3億7500kW,2050年3億~4億5000万kw)をベースにして,夜間の余剰電力を吸収して電源の円滑な運用をするための電力貯蔵設備の必要量を算出した。以下の結果を得た。(1)原子力発電のような固定負荷運転を担う電源が40~50%を占めることが予想され,そのような状況では電力貯蔵設備の必要量は2030年頃には4000~7500万kw,2050年頃には6000~9000万kwになる。(2)本算出に当たっては電力貯蔵容量と発電設備容量の比の上限を20%としているが,その条件では2030年では石炭火力の殆どを変動運転する必要があり,2050年では原子力発電も変動運転を余儀無くされる。(3)揚水式発電の設備容量の限界は3500~4000万kwとすると,その差を埋めるためには,将来相当量の新しい電力貯蔵設備が必要である。

概要 (英文)

ON THE BASIS OF THE CAPACITY OF FUTURE GENERATING FACILITIES (250 375 GW IN 2030,300 450 GW IN 2050),THEIR RESPECTIVE SHARE AND FUTURE LOAD CURVES,THE CAPACITY OF ENERGY STORAGE PLANTS WAS EVALUATED ON THE BASIS THAT THEY ABSORB THE NIGHT TIME POWER SURPLUS. THE RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1)GENERATING FACILITIES THAT ARE FORCED TO PERFORM CONSTANT OPERATION SUCH AS NUCLEAR POWER PLANTS ARE ANTICIPATED TO HAVE A 40% 50% SHARE OF ALL GENERATING CAPACITY. UNDER SUCH A CONDITION,POWER SYSTEMS WILL NEED 40 75 GW IN 2030 AND 60 90 GW IN 2050 AS ELECTRIC POWER FROM ENERGY STORAGE PLANTS. (2)A VALUE OF 20% IS ASSUMED AS THE UPPER LIMIT THE ENERGY STORAGE SHARE. MOST COAL-FIRED GENERATING PLANTS WILL FACE OF FLUCTUATING OPERATION IN 2030 AND NUCLEAR POWERPLANTS WILL BE REQUIRED TO FOLLOW LOAD IN PART. (3)IF PUMPED STORAGE PLANTS ARE LIMITED TO 35 40 GW,WHICH SEEMS PROBABLE,SIGNIFICANT CAPACITYCOULD BE FILLED BY ADVANCED ENERGY STORAGE TECHNOLOGIES.

報告書年度

1993

発行年月

1994/05/01

報告者

担当氏名所属

田中 祀捷

狛江研究所

七原 俊也

狛江研究所電力システム部システム解析グループ

栗原 郁夫

狛江研究所電力システム部システム解析グループ

キーワード

和文英文
エネルギー貯蔵 ENERGY STORAGE
余剰電力 ELECTRIC POWER SURPLUS
負荷率 LOAD FACTOR
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