電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T94001

タイトル(和文)

核融合実用炉経済性解析コードの構築

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF COST ASSESSMENT CODE FOR FUSION POWER REACTORS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

核融合炉の研究開発は,プラズマの閉じ込め性能の向上にみられるとおり着実に進展しているが,実用化のためにはなお巨額の研究開発資金を要することから,実用化可能性に対する議論が極めて重要となっている。本研究は,核融合炉実用化の可能性を定量的に評価するため,実用炉のプラント特性とその発電原価を計算する解析コードを作成したもので,プラズマ特性やパワーフローの解析には最新のデータベースを取り入れ,経済性の解析にはできる限り我が国の手法やデータを採用した。本コードを用いた試算によると,アスペスト比(プラズマ大半径と小半径の比)が3程度の小さい値の場合,プラズマ電流を駆動する電力が過大となり、経済的には成立し難いことがわかった。

概要 (英文)

ALTHOUGH R&D INTO NUCLEAR FUSION HAS PROGRESSED STEADILY AS DEMONSTRATED BY THE IMPROVEMENT IN PLASMA CONFINEMENT,IT IS BELIEVED THAT R&D FOR PRACTICAL USE OF FUSION ENERGY REQUIRES CONSIDERABLE COST. THEREFORE,IT IS ESSENTIAL TO INVESTIGATE THE POSSIBILITYOF DEVELOPING FUSION-POWER REACTORS. WE DEVELOPED A COST ASSESSMENT CODE FOR FUSION-POWER REACTORS TO DETERMINE THE PLASMA AND PLANT CHARACTERISTICS OF A COMMERCIAL PLANT ANT DO CALCULATE THE COST OF ELECTRICITY.THE CODE CALCULATES PLASMA PARAMETERS AND PLANT POWER FLOW BASED ON THE LATEST DATABASE (ITER PHYSICS DESIGN GUIDELINES 89) AND CALCULATES COST USING THE JAPANESE METHOD AND DATA AS FAR AS POSSIBLE. THE RESULTS FOR SOME REACTORS SHOW THAT REACTORS WITH SMALL ASPECT RATIOS (RATIO OFPLASMA MAJOR RADIUS TO MINOR RADIUS) ARE NOT ECONOMICALLY FEASIBLE BECAUSE TOO MUCH AUXILIARY POWER IS REQUIRED FOR DRIVING THE PLASMA CURRENT.

報告書年度

1994

発行年月

1994/07/01

報告者

担当氏名所属

吉田 智朗

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

七原 俊也

狛江研究所電力システム部システム解析グループ

山地 憲治

経済社会研究所エネルギーシステムグループ

宅間 董

狛江研究所

キーワード

和文英文
核融合実用炉 FUSION POWER REACTOR
コスト分析 COST ASSESSMENT
発電原価 COST OF ELECTRICITY
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