電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T94014

タイトル(和文)

光ファイバを応用した新概念ナトリウム-水反応検出器

タイトル(英文)

A NEW CONCEPT FOR A SODIUM-WATER REACTION DETECTOR USING OPTICAL FIBERS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

FBRの蒸気発生器伝熱管における水リークの早期検出は、ナトリウム-水反応事象の拡大を防止し、SGの構造健全性を保つ上で重要な課題である。本研究では、光ファイバ通信の分野で問題となった「水素問題」に着目し、光ファイバの光伝送効率が水素の存在により大きく低下するという性質を利用して、ナトリウム-水反応により発生した水素ガスを検出する概念を提案した。さらに、ガス中での基礎実験により、本方式の水素検出器は、従来実用化されている水素計と比較して、感度の点では多少不利になるものの、検出時間を短縮できる見込みがあること、このため、本方式が有効となる水リーク率は、従来の水素計では事象の進展を防止できなくなる1g/s以上の範囲であることなどを明らかにした。

概要 (英文)

DEVELOPMENT OF A WATER LEAK DETECTION SYSTEMFOR LMFBR STEAM GENERATORS WITH A SHORT RESPONSE TIME AND HIGH SENSITIVITY IS REQUIRED TO PREVENT FAILURE PROPAGATION AND TO MAINTAIN THE STRUCTURAL INTEGRITY OF STEAM GENERATORS. THIS STUDY NOTED THAT THE OPTICAL LOSS OF OPTICAL FIBERS INCREASES IN THE PRESENCE OF HYDROGEN MOLECULES. WE PROPOSE A NEW DETECTOR FOR HYDROGEN GAS PRODUCTED BY THE SODIUM-WATER REACTION USING THIS CHARACTERISTIC. WE CONDUCTED A SERIES OF EXPERIMENTS IN A HYDROGEN GAS ATMOSPHERE, AND CLARIFIED THAT THIS DETECTOR CAN REDUCE DETECTION TIMES COMPARED TO CONVENTIONAL DETECTORS. IT WAS CONCLUDED THAT THIS DETECTOR CAN DETECT WATER LEAKS OF MORE THAN 1 G/S.

報告書年度

1994

発行年月

1995/04/01

報告者

担当氏名所属

吉田 和生

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

熊谷 博道

狛江研究所原子力システム部伝熱工学グループ

キーワード

和文英文
高速増殖炉 FAST BREEDER REACTOR
蒸気発生器 SYSTEM GENERATOR
リーク検出 LEAK DETECTION
光ファイバ OPTICAL FIBER
水素ガス HYDROGEN GAS
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