電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T94035

タイトル(和文)

起動・停止模擬条件下における炭素鋼の腐食挙動のガルバニック電流による検討

タイトル(英文)

EVALUATION OF CORROSION BEHAVIOR OF CARBON STEEL USING GALVANIC CURRENTS UNDER SIMULATED STAYTUP AND SHUTDOWN CONDITIONS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

火力プラントの起動・停止条件を模擬した環境下における炭素鋼の腐食挙動を炭素鋼と白金電極との両電極間に生ずるガルバニック電流を連続的に計測することによって評価した。主な結果は以下の通りである。(1)室温の、数種の水質条件下において、白金電極とガルバニック対を形成させた場合に生ずる短絡電流の電流密度は、炭素鋼の自然浸漬時の腐食速度と相関関係があった。(2)高温水中で生成した皮膜が炭素鋼表面に存在する場合、この短絡電流は、皮膜の保護性に対応して減少する傾向を示した。(3)実機の低圧給水系統に相当する温度領域(120度)で短絡電流を計測した結果、この短絡電流は起動時の昇温過程や、流動条件の変化に鋭敏に対応することがわかった。

概要 (英文)

THE CORROSION BEHAVIOR OF CARBON STEEL WAS EXAMINED UNDER SIMULATED STARTUP AND SHUTDOWN CONDITIONS. GALVANIC CURRENT MEASUREMENT WAS USED FOR THESE TESTS AND A PLATINUM ELECTRODE WAS USED FOR THE COUNTER ELECTRODE. THE MAIN RESULTS ARE AS FOLLOS: (1)THE GALVANIC CURRENT SHOWED HIGH CORRELATION WITH THE CORROSION RATE OBTAINEDFROM UNCOUPLED CARBON STEEL. (2)THE CURRENT CHANGED IN ACCORDANCE WITHTHE PROTECTIVENESS OF THE SURFACE FILM ON THE STEEL FORMED IN HIGH-TEMPERATURE WATER. (3)UNDER THE SIMULATED STARTUP AND SHUTDOWN CONDITIONS,THE CURRENT WAS SHARPLY AFFECTED BY THE TEMPERATURE AND FLOW CONDITIONS.

報告書年度

1994

発行年月

1995/05/01

報告者

担当氏名所属

河合 登

狛江研究所物理化学部水化学グループ

平野 秀朗

狛江研究所物理化学部水化学グループ

キーワード

和文英文
火力発電所 FOSSIL POWER PLANTS
起動・停止 STARTUP AND SHUTDOWN
腐食 CORROSION
ガルバニック腐食 GARVANIC CORROSION
電気化学的測定 ELECTROCHEMICAL MEASUREMENT
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