電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T94044

タイトル(和文)

溶融金属表面上での液滴の蒸発現象(その2)-溶融金属のスプラッシュ現象-

タイトル(英文)

EVAPORATION CHARACTERISTICS OF WATER DROPLETIMPINGING ON MELT SURFACE (2ND REPORT:SPLASHING PHENOMENA)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

当所では溶融金属中に水を直接注入することにより蒸気を発生させるFBR用直接接触電熱型SGを研究開発している。このSGの開発と関連して,溶融金属上に水滴を衝突させる系で,水と溶融金属との直接接触による蒸発挙動を調べ,激しい沸騰により溶融金属が飛散する現象の発生条件を明らかにした。主な結論は以下の通りである。(1)写真観察により,スプラッシュ現象を極小蒸発時間点の微粒化現象と比較した。スプラッシュ現象は蒸発時間が短く,水滴径の二倍以上の高さまで溶融金属が揺動し,一部は微粒化して飛散することより,直接接触により激しい沸騰が生じていることが分った。(2)1気圧ではスプラッシュ現象は接触界面の温度が自発核生成温度より高く,臨界温度より低い温度領域で生じる。0.6気圧ではこれより40度程度低い温度でも

概要 (英文)

HEAT EXCHANGERS WITH DIRECT-CONTACT HEAT TRANSFER BETWEEN MOLTEN BISMUTH-LEAD ALLOY AND WATER HAVE BEEN PROPESED ASA CANDIDATE FOR AN INNIVATIVE STEAM GENERATOR FOR FBRS AND R&D IS CURRENTLY IN PROGRESS.THIS STUDY IN WEST GATED SPLASHING OF MOLTEN BISMUTH-LEAD ALLOY DUE TO DIRECT CONTACT IN THE MELT POOL WITH IMPINGING WATER DROPLETS. SMALL FRAGMENTED AND DISPERSED ALLOY DROPLETS WERE FOUND IN THE TEST VESSEL AFTER SPLASHING.THE DIFFERENCE IN THE SPLASHING FROM FRAGMENTATION OF A WATER DROPLET AT THE MINIMUM EVAPORATION TIME IS DISCUSSED.THERE IS NO SPLASHING WHEN THE SYSTEM PRESSURE IS 0.2 AND 0.5 MPA.THE UPPER BOUNDARY OF THE INTERFACE TEMPERATURE NEARLY AGREES WITH THE CRITICAL TEMPERATURE AT 0.06 AND 0.1 MPA.THE LOWER BOUNDARY ALMOST AGREES WITH THE SPONTANEOUS NUCLEATION TEMPERATURE AT 0.1 MPA,HOWEVER,SPLASHING OCCURRED BELOW THIS TEMPERATURE AT 0.06 MPA.

報告書年度

1994

発行年月

1995/05/01

報告者

担当氏名所属

古谷 正裕

狛江研究所原子力システム部伝熱工学グループ

木下 泉

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

西 義久

狛江研究所原子力システム部伝熱工学グループ

キーワード

和文英文
スプラッシュ現象 SPLASHING PHENOMENA
蒸気爆発 VAPOR EXPLOSIONS
スフェロイド状態 SPHEROIDAL STATE
液-液直接接触 LIQUID-LIQUID DIRECT CONTACT
溶融金属 MOLTEN ALLOY
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