電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T94048

タイトル(和文)

太陽光発電における低日射強度エネルギーの利用方法-蓄電池を適用した最適構成・運転法-

タイトル(英文)

UTILIZATION OF LOW-IRRADIANCE ENERGY FOR PHOTOVOLTAIC POWER GENERATION

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

系統連系型の小型太陽光発電システムを対象に,蓄電池を適用して,これまでインバータの電力変換特性に起因して廃棄されていた低日射強度時の日射エネルギーを発電に利用し,発電コストの低減を図るためのシステム構成方法,および運転方法をシミュレーション解析,評価した。その結果,次を明らかにした。(1)これまで廃棄されていた低日射時の太陽電池アレイ出力電力を充電し,定格のインバータ電力変換効率が得られる電力でもって一括放電して発電に寄与させることにより,システム発電電力量の増加率は最大で7%に達する。(2)このために必要な蓄電池容量は,太陽電池アレイ容量電力20分充電値程度で十分であり,これによる建設コストの増分は2%程度の■かなものとなる。これらにより,本方式は発電コストの低減に十分寄与でき,低日射強度エネルギーの利用に大きく役立つ。

概要 (英文)

THE POWER CONVERSION EFFICIENCY OF THE INVERTER FOR (PV) SYSTEMS DECREASES REMARKABLY AT LOW POWER INPUT,BECAUSE OFPHTOVOLTAIC THE FIXED ENERGY LOSS OF THE MAIN CIRCUIT OF THE INVERTER,ETC.. THIS CHARACTERISTIC CAUSES DEGRADED PV POWER OUTPUT IN LOW-SOLAR-RADIATION AREAS LIKE JAPAN,ESPECIALLY IN GRID-INTERACTIVE,SMALL-SCALE PV SYSTEMS. THIS STUDY DESIGNED A COUNTERMEASURE FOR DEGRADED POWER OUTPUT USING A SMALL-SCALE STORAGE BATTERY. THE PV-ARRAY POWER OUTPUT AT LOW IRRADIANCE CHARGES THE BATTERY WHICH IS DISCHARGED AT HIGH POWER RATES. THE ENERGY LOSS CAUSED BY THE INVERTER CONVERSION IS EXPECTED TO BE OVERCOME BY THIS METHOD. A SIMULATION SHOWED AN INCREASED GENERATION EFFICIENCY OF UP TO 7% WITH THE OPTIMUM STORAGE BATTERY COMPOSITION AND OPERATION. THE REQUIRED CAPACITY OF THE STORAGE BATTERY IS ONLY 0.3 HOURS OF PV ARRAY CAPACITY. THE DESIGN CAN CLEARLY BE USED FOR PV POWER GENERATION COST REDUCTION.

報告書年度

1994

発行年月

1995/05/01

報告者

担当氏名所属

小林 広武

狛江研究所電力システム部パワーエレクトロニクスグループ

キーワード

和文英文
太陽光発電 PV POWER GENERATION
インバータ INVERTER
蓄電池 STORAGE BATTERY
日射エネルギー SOLAR RADIATION
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