電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T94075

タイトル(和文)

電気自動車用電池の要求性能の検討(その1)

タイトル(英文)

BATTERY PERFORMANCE REQUIRED FOR EVS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

電気自動車の導入促進には,より軽量な電池とその運用方法の開発とその走行性能に適した導入分野の検討が必要である。搭載電池の要求性能を求め,電池の実搭載のための課題を抽出し,また,普及促進に資するために電気自動車導入可能な分野を検討した。円筒型リチウムイオン電池は,エネルギー密度の条件も満足し,さらに約450W/kgの出力密度を期待でき,ガソリン自動車並の加速が可能である。しかし,電池形状を電池大型化が容易な角型にすると出力密度は約60%に減少すると予想され,これを向上させるためには,電極の薄膜化が必要である。また,出力密度は,放電深度の増大により急激に減少することから,電気自動車用途には電池性能の向上が必要である。導入可能な分野として,都内路線バスの運行状況を検討したところ,都内近郊路線のうち約20%は十分に導入可能である。

概要 (英文)

IMPROVING THE ACCELERATION OF EVS REQUIRES DEVELOPMENT OF A COMPACT SECONDARY BATTERY AND A STUDY OF OPERATION METHODS. THIS REPORT DISCUSSES THE PROBLEMS OF APPLYING SECONDARY BATTERIESTO EVS. THE LITHIUM-ION SECONDARY BATTERY HAS GOOD PERFORMANCE IN TERMS OF ENERGY AND POWER DENSITY,ENABLING THE EV TO ACCELERATE AS FAST AS THE ICEV. BUT A CHANGE IN SHAPE FROM CYLINDER TO PRISMATIC WOULD DECREASE THE POWER DENSITY TO 60%,SUGGESTING THE NECESSITY FOR NEW TECHNOLOGYTO PRODUCE A THINNER ELECTRODE. THE POWER DENSITY ALSO TENDS TO FALL RAPIDLY IN THE DEEP DISCHARGE STATE,REQUIRING FURTHER STUDY OF SECONDARYBATTERIES FOR EVS. DRIVING SCHEDULES OF BUSES AROUND TOKYO INDICATE THAT ABOUT 20% ARE SUITABLE FOR EVS.

報告書年度

1994

発行年月

1995/07/01

報告者

担当氏名所属

池谷 知彦

狛江研究所物理化学部電池化学グループ

三田 裕一

狛江研究所物理化学部電池化学グループ

岩堀 徹

狛江研究所物理化学部電池化学グループ

キーワード

和文英文
電気自動車 ELECTRIC VEHICLE
二次電池 SECONDARY BATTERY
出力密度 POWER DENSITY
普及 POPULIZATION
加速 ACCELERATION
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