電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T95033

タイトル(和文)

単結晶超合金MDSC-7Mのクリープ疲労条件下における変形・寿命特性

タイトル(英文)

CREEP-FATIGUE LIFE AND DEFORMATION PROPERTY OF NI-BASED SINGLE CRYSTAL SUPERALLOY MDSC-7M

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

Ni基単結晶超合金MDSC-7Mのクリープ疲労寿命・変形特性を把握するため、900度におけるクリープ疲労試験を実施した。その結果,圧縮ひずみ保持を導入することで寿命が著しく低下した。詳細なSEM観察の結果,これらの条件では酸化膜の割れによるき裂発生の促進効果を生じ,寿命低下に影響を及ぼしていることが示唆された。また,ある一定の試験時間が経過した後,ひずみ保持中のクリープひずみ量が次第に増大した。クリープひずみ量の変化が長時間加熱によって析出するシグマ相の析出量の変化と相関があることから,析出相にそってすべりが生じやすくなったためにクリープ抵抗が減少したものと推察された。

概要 (英文)

TO STUDY CREEP-FATIGUE LIFE AND DEFORMATION PROPERTYIES OF THE NI-BASED SINGLE-CRYSTAL SUPERALLOY MDSC-7M,CREEP-FATIGUE TESTS WERE CARRIED OUT AT 900 DEGREE. THE CREEP-FATIGUE LIFE WAS REDUCED BY INTRODUCING COMPRESSION STRAIN HOLD. SEM OBSERVATION OF THE FAILURE SPECIMENS SUGGESTED THAT THE LIFE REDUCTION WAS CAUSED BY ACCELERATION OF THE CRACK INITIATION DUE TO OXIDE CRACKING AT THE SPECIMEN SURFACE. AFTER A SPECIFIED TEST TIME,THE QUANTITY OF CREEP STRAIN ACCUMULATED DURING HOLD AT EACH CYCLE GRADUALLY INCREASED. SINCE THIS TENDENCYCORRESPONDS TO THE INCREASE OF SIGMA-PHASE PRECIPITATION UNDER LONG-TERM HEATING,CREEP DEFORMATION RESISTANCE DECREASED BY THE SIGMA-PHASE PRECIPITATION CAUSING SLIP MOTION ACTIVATION.

報告書年度

1995

発行年月

1996/05/01

報告者

担当氏名所属

山本 真人

狛江研究所金属材料部材料力学グループ

緒方 隆志

狛江研究所金属材料部材料力学グループ

新田 明人

狛江研究所

キーワード

和文英文
単結晶超合金 SINGLE CRYSTAL SUPERALLOY
クリープ疲労 CREEP FATIGUE
寿命低下 LIFE REDUCTION
酸化膜 OXIDE LAYER
シグマ相 SIGMA-PHASE
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