電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T95061

タイトル(和文)

溶融金属と水との直接接触伝熱現象の可視化

タイトル(英文)

VISUALIZATION OF DIRECT-CONTACT HEAT TRANSFER BETWEEN WATER AND MOLTEN ALLOY

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

当所では,溶融金属と水との直接接触伝熱を利用したFBR用のSGを提案している。このSGによりFBRの建設コストの低減が期待できると考えられる。本SGのサイジングを行うためには,溶融金属中の水の蒸発のメカニズムに関する知見が必要である。そこで,原研のJRR-3M中性子ラジオグラフィを用いて,溶融金属中の水の蒸発現象を可視化した。主な成果を以下に記す。(1)溶融金属中の水の沸騰現象は激しく,従来水-フロン系の実験で示されているような,上昇気■下部に液相を同伴し,徐々に蒸発していくような現象とは大きく異なることを,初めて明らかにした。(2)気■中の液相は溶融金属との良好な熱伝達により,非常に短い時間で蒸発する。(3)溶融金属中の水の蒸発現象によ生じた気■の上昇速度は,不活性ガスなどの気■の上昇速度とは異なる。本実験条件での気■の上昇速度は,約50cm/sであった。

概要 (英文)

WE HAVE BEEN DEVELOPING AN INNOVATIVE STEAM GENERATOR CONCEPT FOR FBRS USING LIQUID-LIQUID DIRECT-CONTACT HEAT TRANSFER. IN THIS CONCEPT,THE SG SHELL IS FILLED WITH A MOLLTEN ALLOY HEATED BY THE PRIMARY SODIUM. WATER IS FED INTO THE HIGH-TEMPERATURE MOLLTENALLOY AND EVAPORATES BY DIRECT-CONTACT HEATING. TO OBTAIN FUNDAMENTAL INFORMATION ON THE HEAT-TRANSFER MECHANISM BETWEEN WATER AND THE ALLOY,THE PHENOMENON WAS VISUALIZED BY REAL-TIME NEUTRON RADIOGRAPHY USING THE JRR-3M REAL-TIME TERMAL NEUTRON RADIOGRAPH OF THE JAPAN ATOMIC ENERGYRESEARCH INSTITUTE. THE MAIN RESULTS ARE AS FOLLOWS: 1.VIGOROUS EVAPORATION OCCURS IN THE LOW-MELTING-POINT ALLOY. THIS PHENOMENA IS DIFFERENT FROM KNOWN PHENOMENAN SUCH AS EVAPORATION OF R-113 RERFIGERANT IN WATER. 2.EVAPORATION IN A BUBBLE FINISHES INSTANTLY DUE TO HIGH HEAT TRANSFER PERFORMANCE BETWEEN THE LIQUID AND ALLOY. 3.THE VELOCITY OF A BUBBLE WITH RAPID EVAPORATION AND GROWTH IS ABOUT 50CM/S.

報告書年度

1995

発行年月

1996/06/01

報告者

担当氏名所属

西 義久

狛江研究所原子力システム部伝熱工学グループ

古谷 正裕

狛江研究所原子力システム部伝熱工学グループ

木下 泉

狛江研究所原子力システム部原子炉システムグループ

竹中 信幸

神戸大学

松林 政人

日本原子力研究所

キーワード

和文英文
直接接触伝熱 DIRECT-CONTACT HEAT TRANSFER
溶融金属 MELTING ALLOY
中性子ラジオグラフィ NEUTRON RADIOGRAPHY
蒸発 EVAPORATION
高速増殖炉 FAST BREEDER REACTOR
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