電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96005

タイトル(和文)

大気中のラドン娘核種の平衡比および非付着成分割合に及ぼす相対湿度と風速の影響

タイトル(英文)

EFFECTS OF RELATIVE HUMIDITY AND WIND SPEED ON EQUILIBRIUM FACTOR AND UNATTACHED FRACTION OF RADON PROGENY

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本研究では,大気中のラドン娘核種の平衡比と付着成分割合の連続測定を行い,各種気象要素との関係を明らかにし,次に示すような結論を得た。1)平衡ファクタ(F)には相対湿度との間に顕著な相関関係が認められなかった。しかし,ラドン娘核種のひとつである。Po-218の非付着成分割合(fA)には,相対湿度が90%を超えると,やや低下する傾向が認められた。また,単分散エアロゾル等価半径(MDER)には,相対湿度の上昇とともに徐々に増大する傾向が認められた。2)風速の増大により,Fは減少し,fAには増加する傾向が,またMDERについては,風速に反比例して低下する傾向が明らかとなった。MDERと風速の関係から,風により大気中のエアロゾル粒子の粒径分布が小さい粒径領域にシフトしたことが示唆された。

概要 (英文)

THE RELATIONSHIPS BETWEEN METEOROLOGICAL FACTORS AND THE EQUILIBRIUM FACTOR AND UNATTACHED FRACTION OF RADON PROGENY WERE STUDIED. THE MAIN RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1) THERE WAS NO CORRELATION BETWEEN RELATIVE HUMIDITY AND EQUILIBRIUM FACTOR,F. IT WAS FOUNDTHAT THE UNATTACHED FRACTION OF PO-218,FA,DECREASED AT HUMIDITIES HIGHER THAN 90%. ON THE OTHER HAND,MONODISPERSED PARTICLE EQUIVALENT RADIUS,MDER,INCREASED WITH RELATIVE HUMIDITY. (2) F DECREASED WITH INCREASINGWIND SPEED,AND FA INCREASED WITH WIND SPEED. MDER TENDED TO DECREASE WITH INCREASING WIND SPEED. THIS INDICATES THAT THE SIZE DISTRIBUTION OFAEROSOL PARTICLES SHIFTED TO THE SMALL RANGE DUE TO THE EFFECT OF WIND.

報告書年度

1996

発行年月

1996/09/01

報告者

担当氏名所属

服部 隆利

狛江研究所原子力システム部放射線グループ

キーワード

和文英文
ラドン娘核種 RADON PROGENY
大気 ATMOSPHERE
相対湿度 RELATIVE HUMIDITY
風速 WIND SPEED
エアロゾル AEROSOL
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry