電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96021

タイトル(和文)

長周期動揺抑制用多入力PSS(P+ω+Q型)の開発

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF MULTI-INPUT PSS(P+OMEGA+Q TYPE)FOR DAMPING LOW FREQUENCY POWER SWING

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

電力系統の安定度の維持とその向上は,電力系統の信頼度を確保して,より経済的な運用を行うために不可欠である。本報告では,ダンピング向上効果およびロバスト性をさらに高めるため,ファジィ励磁制御方式を実用化を踏まえて改良・簡略化し,AVR+多入力PSSとして再構成した。送電線亘長の異なる3種類の1機無限大系統に対し,同一の定数を用いたデルタオメガ型PSS,デルタP+デルタオメガ型PSSおよび多入力PSSを適用した場合の安定度向上効果を線形化モデルの安定性および動特性シミュレーションにより検証した。その結果,多入力PSSは他のPSS方式と比較して内部相差角が大きい系統に対して,高いダンピング能力とロバスト性を有することを明らかとした。また,多入力PSSを交・直流電力系統シミュレータの回転型模擬発電機(100kVA)に適用し,1機無限大系統において試験を行った結果,本システムが高い安定度向上効果を持つことを実験的に確認した。

概要 (英文)

POWER SYSTEM STABILITY IS ESSENTIAL FOR RELIABLE AND ECONOMIC OPERATION OF POWER SYSTEMS.AN AVR AND MULTI-INPUT PSS(MPSS)WAS RECONSTRUCTED TO IMPROVE AND SIMPLIFY THE FUZZY GENERATOR EXCITATION CONTROL SYSTEM AT CRIEPI.THE MPSS WAS COMPARED WITH DELTA OMEGAAND DELTA P+DELTA OMEGA TYPE PSS USING THREE POWER SYSTEM MODELS WITH DIFFERENT LINE LENGTHS. THE MPSS DAMPED THE LOW-FREQUENCY POWER SWING VERY WELL IN LONG-DISTANCE POWER SYSTEMS AND HAD BETTER PERFORMANCE THANTHE CONVENTIONAL PSS IN LINEAR ANALYSIS,NON-LINEAR DYNAMIC SIMULATION,AND EXPERIMENTS ON THE CRIEPI AC/DC POWER SYSTEM SIMULATOR.

報告書年度

1996

発行年月

1997/05/01

報告者

担当氏名所属

北内 義弘

狛江研究所電力システム部

谷口 治人

狛江研究所電力システム部

キーワード

和文英文
電力系統 POWER SYSTEM
安定度 POWER SYSTEM STABILITY
電力系統安定化装置 POWER SYSTEM STABILIZER
発電機 GENERATOR
励磁制御 GENERATOR EXCITATION CONTROL
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry