電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96027

タイトル(和文)

電力系統の定態安定度向上対策(その4)-2入力形PSS定数最適化によるロバスト安定化効果-

タイトル(英文)

COUNTERMEASURES FOR POWER SYSTEM STABILITY IMPROVEMENT(PART 4)-DOUBLE-INPUT SIGNAL PSS PARAMETER OPTIMIZATION METHOD-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

異なる系統運用条件における発電機ローカル動揺と広域動揺の安定性をバランスよく同時に満足させるP+オメガ形発電機PSS制御系設計手法を開発した。本研究による主な成果は以下のとおり。(1)P+オメガ系定数を設計する時,デルタP形とデルタオメガ形を個別に最適化すると各々が安定であってもP+オメガとして組み合わせた場合に必ずしも最適とはいえず不安定となる場合もある。そこで,2入力形PSSの定数を最適化する際に両者の定数を同時に考慮し,さらにデルタP形を短周期のローカル動揺に,デルタオメガ形を長周期の広域動揺抑制に主に効果が生じるようPSS定数修正量に重み付けを行い最適化することで,効率的に制御系を設計する手法を開発した。(2)18機長距離串型系統モデルを用いて,本手法の有効性を検証した。ローカル動揺と広域動揺の両方を共に安定化することはできることを確認した。

概要 (英文)

CRIEPI HAS DEVELOPED A NEW GENERATOR DOUBLE-INPUT SIGNAL PSS(P+OMEGA INPUT PSS)DESIGN METHOD CONSIDERING SEVERAL POWER SYSTEM CONSTRAINTS(POWER FLOW AND/OR POWER SYSTEM NETWORK PATTERNS)TO ACHIEVE A WELL-STABILIZED POWER SYSTEM FOR EACH SYSTEM CONDITION. THE WEIGHTING FACTOR FOR EIGENVALUE SENSITIVITY OF THE OSCILLATION MODE WAS CONSIDERED WHEN PSS PARAMETERS ARE UPDATED BY A PARAMETER OPTIMIZATION STEP. (2)THE NEW METHOD PROVIDES GOOD RESULTS FOR THE GENERATOR LOCAL OSCILLATION MODE AND INTER-AREA MODE UNDER PEAK AND OFF-PEAK POWER CONDITIONS.

報告書年度

1996

発行年月

1997/05/01

報告者

担当氏名所属

吉村 健司

狛江研究所電力システム部

内田 直之

狛江研究所電力システム部

キーワード

和文英文
定態安定度 STEADY STATE STABILITY
PSS POWER SYSTEM STABILIZER
最適化 OPTIMIZATION
固有値 EIGEN EIGENVALUE VALUE
ロバスト性 ROBUSTNESS
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