電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96042

タイトル(和文)

エリプソメトリーによるステンレス鋼の高温水中生成皮膜の解析-皮膜の成長挙動に及ぼす溶存酸素濃度の影響-

タイトル(英文)

ELLIPSOMETRIC ANALYSIS OF SURFACE FILM ON STAINLESS STEEL IN HIGH-TEMPERATURE WATER-EFFECT OF DISSOLVED OXYGEN ON FILM GROWTH-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

288度の高温水中で溶存要素濃度1ppb以下~200ppbの水質条件において,ステンレス鋼表面皮膜の成長挙動をin-situ解析した。(1)腐食電位は時間の変化と共に貴な側に変化した。溶存酸素濃度50ppb以上においては,2日間での電位上昇分が200~400mVであり,1ppb以下では時間の経過による顕著な変化は生じなかった。(2)エリプソメータによる光学的な計測により,288度の高温水中で,皮膜の厚さおよび光学常数の解析が可能であることを確認した。(3)溶存酸素濃度50~200ppbの範囲では,皮膜の成長速度は濃度によらずほぼ同一であった。溶存酸素濃度1ppb以下では皮膜の成長速度は13000sまでは,50~200ppbのときの成長速度のほぼ半分となった。

概要 (英文)

IN-SITU ANALYSIS OF SURFACE FILM GROWTH PROPERTIES OF STAINLESS STEEL WAS CONDUCTED IN HIGH-TEMPERATURE WATER OF 288 DEGREE WITH A DISSOLVED OXYGEN(DO)OF LESS THAN 1 PPB TO 200 PPB. (1)THE CORROSION POTENTIAL SHIFTED TO THE NOBLE FIRECTION WITH TIME.AT A DOGREATER THAN 50 PPB, THE SHIFT IN THE CORROSION POTENTIAL WAS 200-400 MV.AT DO<1PPB,ALMOST NO TYPICAL CHANGE IN POTENTIAL WAS OBSERVED. (2)MEASUREMENT OF THE THICKNESS AND OPTICAL INDEX OF THE FILM IN WAKER AT 288 DEGREE WITH ELLIPSOMETRY,AN OPTICAL ANALYSIS,WAS EVALUATED FEASIBLE. (3)FILM AS GROWTH RATE WAS NOT DEPENDENT ON THE DO COCENTRATION IN THE RANGE OF 50 TO 200 PPB.AT DO<1PPB,THE FILM GROWTH RATE WAS HALF THAT 50200 PPB DO WITHIN 13,000S.

報告書年度

1996

発行年月

1997/06/01

報告者

担当氏名所属

谷 純一

狛江研究所界面科学部

加藤 俊二

狛江研究所界面科学部

平野 秀朗

狛江研究所界面科学部

キーワード

和文英文
高温水 HIGH-TEMPERATURE WATER
ステンレス鋼 STAINLESS STEEL
表面皮膜 SURFACE FILM
腐食電位 CORROSION POTENTIAL
エリプソメトリー ELLIPSOMETRY
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry