電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96044

タイトル(和文)

東アジアを対象とした硫黄酸化物の長距離輸送モデルの評価

タイトル(英文)

EVALUATION OF LONG-RANGE TRANSPORT MODELS OFSULFUR OXIDES FOR EAST ASIA

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

電力中央研究所のトランジェクトリー型モデルとハイブリッド型モデルを,アイオワ大学のSTEM-2および世界銀行の酸性雨のプロジェクトで使われているBATモデルと比較することにより評価した。モデルの予測結果は酸性雨の観測網のデータと比較された。ハイブリッド型モデルとSTEP-2の結果は類似しており,予測精度は比較的よいといえる。全硫黄酸化物に占める硫酸イオンの割合は,BATモデルを除く3つのモデルで観測値とよく一致した。このことは,当所のモデルによる長距離輸送評価の妥当性を示している。STEM-2により感度解析の結果から,雲相内の硫酸イオンの割合に検討を加えることにより,予測結果が改善される可能性があることがわかった。

概要 (英文)

THE CRIEPI TRAJECTORY AND HYBRID MODELS WEREEVALUATED BY COMPARISON WITH STEM-2 DEVELOPED BY THE UNIVERSITY OF IOWA,AND THE BAT MODEL USED IN THE WORLD BANK PROJECT ON ACID RAIN IN ASIA.THE PREDICTED SULFUR CONCENTRATIONS FROM THESE MODELS WERE COMPARED WITH THE OBSERVED VALUES AT THE CRIEPI MONITORING NETWORK FOR ACIDIC DEPOSITION,THE OVERALL FEATURES OF THE PREDICTION RESULTS BY THE HYBRID MODEL AND STEM-2 WERE SIMILAR AND BOTH MODELS PREDICTED SULFUR CONCENTRATIONS WITH RELATIVELY HIGH ACCURACY.THE RATIO OF SO4 TO TOTAL SULFUR OXIDES PREDICTED BY ALL THREE MODELS EXEPT THE BAT MODEL AGREED WITH THE OBSERVED RATIO.THE EVALUATION BY CRIEPI MODELS OF LONG-RANGE TRANSPORT SEEMS VALID.THE SENSITIVITY STUDY USING STEM-2 SHOWED THAT CONSIDERING THE CHANGE IN THE UPTAKE RATE OF SULFATE BY CLOUDWATER MIGHT BE HELPFUL IN IMPROVING THE CRIEPI MODELS.

報告書年度

1996

発行年月

1997/06/01

報告者

担当氏名所属

市川 陽一

狛江研究所大気科学部

速水 洋

狛江研究所大気科学部

キーワード

和文英文
酸性雨 ACID RAIN
長距離輸送モデル LONG-RANGE TRANSPORT MODEL
硫黄酸化物 SULFUR OXIDES
東アジア EAST ASIA
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