電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96062

タイトル(和文)

低合金鋼のSCC特性に及ぼす温度,溶存酸素濃度の影響

タイトル(英文)

EFFECTS OF TEMPERATURE AND DISSOLVED OXYGEN ON SCC OF LOW-ALLOY STEELS IN HIGH-TEMPERATURE WATER

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

低合金属のSCC感受性に及ぼす温度,溶存酸素(DO)の影響を明らかにすることを目的に,化学組成や加工方法の異なる3種類の低合金鋼に対して温度-DO濃度をパラメータとして,低歪み速度引張(SSRT)試験を実施した。得られた結果を以下にまとめる。(1)不純物硫黄含有量の高い圧延材は,幅広い温度-溶存酸素濃度条件で,SCC感受性を有し,200度においてはDO濃度<0.005ppmという低いDO濃度においても感受性を有することが明らかになった。(2)不純物硫黄含有量の低い鍛造材ではSCC感受性は極めて低く,288度-1ppmDO以上の条件でのみSCC感受性が認められた。(3)上記SSRT試験から得られたSCC破面率を基にSCC感受性マップを作成した。

概要 (英文)

TO CLARIFY THE EFFECTS OF TEMPERATURE AND DOCONCENTRATION ON THE SCC BEHAVIOR OF LOW-ALLOY STEELS,SLOW-STRAIN-RATETENSILE(SSRT)TESTS WERE APPLIED FOR THREE LOW-ALLOY STEELS WITH VARIOUS CHEMICAL COMPOSITIONS AND DIFFERENT PROCESSINGS UNDER VARIOUS TEMPERATURES AND DISSOLVED-OXYGEN CONCENTRATIONS.THE FOLLOWING RESULTS WERE OBTAINED. ROLLED STEELS WITH HIGH SULFUR CONTENT HAVE HIGH SCC SUSCEPTIBILITY AT A WIDE RANGE OF TEMPERATURES AND DO CONCENTRATIONS,AND SUFFERE FROM SCC EVEN BELOW DO<0.005 PPM AT 200DEGREE. FORGED STEELS WITH EXTREMELY LOW SULFUR CONTENT ARE ALMOST IMMUNE TO SCC. SCC SUSCEPTIBILITY MAPS FROM SCC WERE OBTAINED FOR EACH STEEL.

報告書年度

1996

発行年月

1997/06/01

報告者

担当氏名所属

新井 拓

狛江研究所界面科学部

黛 正己

狛江研究所界面科学部

キーワード

和文英文
軽水炉 LWR
低合金鋼 LOW-ALLOY STEEL
応力腐食割れ STRESS CORROSION CRACKING
溶存酸素 DISSOLVED OXYGEN
温度 TEMPERATURE
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