電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96068

タイトル(和文)

長半減期核種の乾式分離技術の開発-溶融塩トラップでの揮発性塩化物の回収(1)-

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF PYROMETALLURIGCAL PARTITIONING TECHNOLOGY OF LONG-LIVED NUCLIDES RECORERY OF VOLATILE CHLORIDES FOR CHLORIMATION PROCESS USING MOLTEN-SALT TRAP(1)-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

長寿命放射性核種の乾式分離工程における塩素化工程で揮発が予想され塩化物の回収方法として,溶融塩を使ったトラップを提案した。揮発性塩化物の中で,塩化第二鉄,四塩化ジルコニウム,五塩化モリブデンを選択し,それらのLiCl-KC1共晶塩中での挙動を調べた。揮発性塩化物のLiC1-KC1共晶塩からの揮発速度は,溶融塩に溶解しない場合に比べ,遅くなることがわかった。その揮発速度が溶融塩中の低下するのを利用して,LiC1-KC1共晶塩にこれらの揮発塩化物を回収する実験装置を作製し,その実験装置の性能と揮発塩化物の捕獲について調べた。その結果,この溶融塩トラップによりこれらの揮発塩化物をほぼ100%近く捕獲できた。このトラップが揮発塩化物の回収に適用できることが可能であることがわかった。

概要 (英文)

A DRY PROCESS FOR PARTITIONING LONG-LIVED NUCLIDES FROM HIGH-LEVEL RADIO-ACTIVE WASTE HAS BEEN DEVELOPED.ONE SUBJECT FOR DEVELOPMENT OF THIS PROCESS IS RECOVERY OF VOLATILE CHLORIDES AFTER THE CHLORINATION. WE PROPOSED TO RECOVER VOLATILE CHLORIDES BY USINGA MOLTEN-SALT TRAP. WE RESERCHED THE BEHAVIOR OF VOLATILE CHLORIDES(FERRIC CHLORIDE,ZIRCONIUM TETRACHLORIDE AND MOLYBDENUM PENT-CHLORIDE) IN LICI-KCL EUTECTIC SALT. THE VOLATILITY OF THESE CHLORIDES IS LOWER THANTHASE OF UNDISSOLVED CHLORIDES IN LIC1-KC1 EUTECTIC SALT. WE MADE PROTOTYPE OF MOLTEN-SALT TRAP TO RECOVER VOLATILE CHLORIDES AND TESTED THE PERFORMANCE OF THIS EXPERIMENTAL APPARATUS AND THE RECOVERT RATIO OF VOLATILE CHLORIDES.THIS TRAP RECAVERY PERFORMANCE IS GOOD.

報告書年度

1996

発行年月

1997/06/01

報告者

担当氏名所属

土方 孝敏

狛江研究所原燃サイクル部

中村 協正

狛江研究所原燃サイクル部

倉田 正輝

狛江研究所原燃サイクル部

小長谷 秀明

狛江研究所原燃サイクル部

キーワード

和文英文
長半減期核種 LONG-LIVED NUCLIDES
乾式分離 PYROMETALLURIGCAL PARTITIONING
塩素化工程 CHLORINATION PROCESS
揮発塩化物 VOLATILE CHLORIDES
溶融塩トラップ MOLTEN-SALT TRAP
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