電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T98022

タイトル(和文)

商用周波磁界および電界と生体との相互作用に関する工学的評価研究の現状と課題 -生体内誘導電流を中心として-

タイトル(英文)

Status and Summary of EMF Internal Dosimetry: Focusing on magnetically and electrically induced currents in the human body

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

電磁界による生体内誘導電流評価に関する研究の現状を把握し,課題を抽出するため,文献調査を行った.この結果,以下の点が明らかになった.1)現行の電磁界規制に関する指針は,影響が定量的に明らかなっている神経系への刺激作用を主たる根拠としており,微弱磁界の長期ばく露による,発ガンや生殖への影響など,人体影響が明確でない作用を根拠とするものはない.2)人体を対象とした,計算による誘導電流評価研究では,様々な人体モデルや計算・評価手法が検討されている段階であり,まだ統一的な手法が確立するまでには至っていない.3)現象のメカニズム解明を目指した,細胞を対象としたミクロな評価や,生物学的研究と工学的研究の相互補完は,まだ少数である.

概要 (英文)

There have been several discussions on biological effects caused by ELF magnetic field. Magnetically or electrically induced current inside the living body can be used as an index to assess such effects. A large amount of research has been conducted for the purpose of clarifying the distribution and charactristics of induced current inside the living body. Recent improvements in computing ability have enabled us to estimate induced currents more precisely. Throughout the world, many studies using anatomically based human models are underway and many results have been reported. It is therefore worthwhile to survey and summarize the present status of research in this field. In the presense report, we summarize various aspects of internal dosimetry-related research including the rationale for some guidelines, and discuss the problems to be solved.

報告書年度

1998

発行年月

1999/04

報告者

担当氏名所属

山崎 健一

狛江研究所電気絶縁部

河本 正

狛江研究所電気絶縁部

重光 司

我孫子研究所生物科学部

キーワード

和文英文
低周波磁界 ELF magnetic field
低周波電界 ELF electric field
誘導電流 Induced current
生体 Living body
ガイドライン Guideline
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry