電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T99012

タイトル(和文)

火力発電所から排出される一酸化二窒素(N2O)の排出係数

タイトル(英文)

Emission Factors of Nitrous Oxide for Fossil-fuel Combustion

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は、わが国の火力発電所58個所(石炭 13機 うち流動床2機、重原油21機、液化天然ガス24機 うちガスタービンコンバインドサイクル9機)から排出される一酸化二窒素(N2O)の濃度の実測した結果に基づき、単位発電電力量あたりの排出係数(g/kWh)を推定したものである。結果は、次の通りである:微粉炭燃焼 0.0017(g/kWh)、常圧流動床燃焼 0.49(g/kWh)、加圧流動床燃焼 0.07(g/kWh)、重原油燃焼0.0001(g/kWh)、LNG(液化天然ガス)燃焼 0(g/kWh)、LNGコンバインドサイクル 0.0044 (g/kWh)。なお、煙突排出濃度が大気中濃度に比べて低く、排出源と言うよりは消滅源と見なしてもよい結果が多く、そのため、燃焼用空気として吸入された一酸化窒素の量を煙突から排出される量から差し引き、正味の一酸化窒素排出量を求め、これに基づき排出係数を推定した。

概要 (英文)

Nitrous oxide (N2O) emission factors for fossil-fuel-fired power generation (g/kWh) are estimated based on the results of measurement on 58 power plants in Japan: 13 coal-fired plants including 1 atmospheric-fluidized-bed combustion plant and 1 pressurized-fluidised-bed combustion plant, 21 oil-fired plants, and 24 LNG-fired plants including 9 combined-cycle plants. Emission factors for different power generation types are follows:pulverized coal-fired 0.0017 (g/kWh), atmospheric-fluidized-bed combustion 0.49(g/kWh), pressurized-fluidized-bed combustion 0.07(g/kWh), oil-fired 0.0001(g/kWh), LNG-fired (conventional) 0(g/kWh), and LNG gas turbine-combined- cycle 0.0044(g/kWh). Emission factors are calculated based on net N2O emissions (N2O released in flue gas - N2O input in boiler feed air).

報告書年度

1999

発行年月

2000/02

報告者

担当氏名所属

横山 隆壽

狛江研究所大気科学部

松田 裕光

横須賀研究所エネルギー化学部

森塚 秀人

横須賀研究所プラント熱工学部

キーワード

和文英文
地球温暖化 global warming
一酸化二窒素 nitrous oxide
化石燃料燃焼 fossil-fuel combustion
排出係数 emission factors
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry