電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T99028

タイトル(和文)

大規模電力系統の高速解析手法の開発 --並列処理による過渡安定度計算の高速化--

タイトル(英文)

Development of Fast Power System Simulation Method -Parallel Processing of Transient Stability Simulation of Large-Scale Power System-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

わが国の電力系統の運用は,今後予想される規制緩和によるオープンアクセスの実現により,より効率的で柔軟なものとなることが求められている。その実現のための技術の一つとして,並列計算を利用した高速な系統シミュレーション技術が挙げられる。本研究では,新しい並列処理アルゴリズムに基づく過渡安定度計算プログラムを開発した。本研究で得られた成果は以下の通りである。(1)既開発の系統計算の並列処理アルゴリズムにつき,簡単な評価関数を用いてCPUへの処理の割り当てを改良し,従来よりも加速倍率が6CPUで最大3割程度向上することを示した。(2)当所で開発しているY法をベースとして,過渡安定度計算の並列処理プログラムを開発した。(3)大規模モデル系統に開発した並列処理プログラムを適用し,1CPU実行時に対して6CPUを使用した場合,シミュレーション計算部分で3.9倍の高速化を実現できることを示した。

概要 (英文)

Power system has become so large and, furthermore, future open electricity market will make power system operation more complex. Therefore, power system operation is required to become more efficient and flexible. Real-time and super real-time power system simulation method is a ticket to more sophisticated power system on-line monitoring and control, and parallel computing technology is a key technology to very fast power system simulation method. In this paper, a parallel processing algorithm is applied to transient stability simulation of large-scale power system and numerical examples show that the proposed method is about 5 times faster than usual serial algorithm (Y-method power system simulation program) using 6 processors. The improvement of task grouping algorithm for paralel network calculation is also discussed.

報告書年度

1999

発行年月

2000/04

報告者

担当氏名所属

永田 真幸

狛江研究所電力システム部

内田 直之

狛江研究所電力システム部

キーワード

和文英文
電力系統 Power Systems
並列演算 Parallel Computing
過渡安定度解析シミュレーション Transient Stability Simulation
系統計算 Network Calculation
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