電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U00069

タイトル(和文)

高温岩体発電のための貯留層評価技術の開発 --AE法による雄勝貯留層亀裂構造と地圧方向の推定およびその検証--

タイトル(英文)

Development of reservoir evaluation methods for HDR geothermal power - Fracture and stress evaluation in the Ogachi HDR reservoir by the AE method and its confirmation-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

雄勝実験場周辺の弾性波速度構造を反射法地震探査により見直し、既存のAE震源分布を再評価した。この新たな震源分布にコラプシング処理を行った結果、貯留層内に北北東走向の分布構造が抽出された。また、AEの断層面解の解析結果を用いて、貯留層内の平均的地圧を求めた結果、水平面内の最大主応力の方向は西北西-東南東となった。これらの結果を、新たに掘削した坑井の調査により検証した結果、AE震源の北北東走向の分布は、坑井内のコア調査による割れ目の卓越方向とも一致し、貯留層内における主要な構造と考えられる。また、新坑井近傍のAE震源密度の高いところと坑井内の流路が対応していることが確認された。さらに、地圧の評価結果も坑井調査のDTF(坑井軸に沿う縦割れ目)解析による評価結果と整合していることが判った。これにより、AE観測に基づく貯留層評価技術の信頼性が向上した。

概要 (英文)

The velocity structure around the Ogachi HDR site was revised with the seismic reflection survey results. AE hypocenter locations were re-calculated with the new velocity structure. Some linear structures trending north-northeast were recognized in the reservoir after the collapsing treatment to the revised AE hypocenter locations. This structure is consistent with the core analysis of the new well and must be the most important structure in the reservoir. The maximum principal stress of the averaged stress determined by the stress inversion method with the AE fault plane solutions is in the west-northwest direction in the horizontal plane. These results are consistent with the results of the DTF (Drilling-Induced Tensile Fracture) analysis in the new well. Therefore, the reliability of the HDR reservoir evaluation method based on the AE observation increased.

報告書年度

2000

発行年月

2001/04

報告者

担当氏名所属

海江田 秀志

我孫子研究所地質部

佐々木 俊二

我孫子研究所地盤耐震部

キーワード

和文英文
高温岩体 Hot dry rock
AE Acoustic Emission
亀裂 Fracture
水圧破砕 Hydraulic fracturing
貯留層評価 Reservoir evaluation
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