電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U01014

タイトル(和文)

洗浄による石炭灰およびゴミ固形燃料焼却灰の環境負荷低減技術に関する実験的検討 -―六価クロム、セレン、砒素およびホウ素の洗浄効果―-

タイトル(英文)

Experimental study on reducing technology of environmental impacts of ashes of coal and refuse derived fuel by washing -Reduction in concentrations of chromium VI, selenium, arsenic and boron-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

石炭火力発電所から排出される石炭灰は、様々な微量物質を含有している。これが石炭灰有効利用の促進や処分方法の効率化を妨げる要因の一つとなっている。そこで本研究では、火力発電所から排出される温排水を利用して石炭灰やゴミ固形燃料焼却灰を洗浄することを想定して、実験室レベルで、温水や人工海水を用いた洗浄実験を行い、六価クロム、セレン、砒素およびホウ素の洗浄効果について調査した。その結果、温水や人工海水を用いて数回洗浄することにより、六価クロム、セレン、およびホウ素の除去が可能であることがわかった。また、未洗浄の状態において六価クロム濃度が土壌環境基準値を大幅に越える石炭灰でも、繰り返し洗浄することにより、土壌環境基準値以下まで溶出濃度を低下させることができた。

概要 (英文)

The amount of coal fly ash is increasing, and its beneficial reuse and efficient disposal method are significant problems in industrial world. Coal fly ash contains trace elements such as chromium(Ⅵ) and selenium, which are influence on human health. This problem has been one obstacle to the beneficial reuse and efficient disposal method. This experimental study investigate the possibility of elimination of chromium(Ⅵ), selenium, arsenic and boron from ashes of coal and refuse derived fuel by washing using hot-water and hot-artificial seawater. From the results, it is possible to eliminate chromium(Ⅵ), selenium and boron form coal fly ash by rewashing using hot-water or hot-artificial seawater. This study also succeeded in reducing concentration of chromium(Ⅵ).

報告書年度

2001

発行年月

2001/09

報告者

担当氏名所属

片岡 哲之

我孫子研究所地盤耐震部

田中 幸久

我孫子研究所地盤耐震部

小峯 秀雄

茨城大学 工学部都市システム工学科助教授

キーワード

和文英文
石炭灰 Coal ash
ゴミ固形燃料焼却灰 Refuse derived fuel ash
洗浄 Washing
微量物質 Trace elements
溶出 Leaching
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