電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U01066

タイトル(和文)

夏季の晴天弱風日における関東地方の熱環境 --気候の年々変動の影響--

タイトル(英文)

Thermal environment in the Kanto area on clear calm summer days - Effects of the interannual climate variability -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

晴天弱風日の気象データの解析により典型的な夏日を抽出した。典型的な夏日における800mの温位は29℃であり、これらの中で特に気温が高かった日のそれは32℃である。後者のような高温日は1994、1995年に多く出現している。関東地方の熱環境に及ぼす気団と海面水温の影響を明らかにするために、数値実験を行った。関東地方近海の海面水温が高いと、海風循環の影響下にある都市域の地上気温が上昇する。一方で、上空に暖気が存在する場合には関東平野全域で地上気温は上昇する。この昇温傾向はとりわけ、谷風循環の影響下にある内陸都市で顕著である。

概要 (英文)

Typical summer days under clear calm synoptic conditions were selected from meteorological data by climatological analyses. Average of the potential temperatures on these days is 29℃ at 800 m, whearas the average on the hottest days of them is 32℃ at 800 m. Most of the hottest days are appeared in 1994 and 1995. Furthermore, numerical experiments were carried out to estimate the effects of airmass and sea surface temperature (SST) on the thermal environment in the Kanto area. High SST raises the surface air temperature in the cities covered by sea breezes. On the other hand, the warming due to warm airmass is found in the whole Kanto plain, in particular it is more clearly found in the inland cities covered by valley winds.

報告書年度

2001

発行年月

2002/04

報告者

担当氏名所属

日下 博幸

我孫子研究所流体科学部

平口 博丸

我孫子研究所流体科学部

キーワード

和文英文
夏季晴天弱風日 clear calm summer day
熱環境 thermal environment
気候の年々変動 interannual climate variability
気団 airmass
関東地方 Kanto area
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