電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U89051

タイトル(和文)

水耕ホウレンソウ,サラダナ,ツケナの適正培養液条件

タイトル(英文)

OPTIMUM NUTRIENT SOLUTION CONDITIONS FOR WATER-CULTURED SPINACH,LEAF LETTUCE AND TUKENA

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

ホウレンソウ,サラダナ,ツケナの水耕の実用化をはかる目的から,これら作物に適する培養液条件(培養液濃度,溶存酸素濃度,pH)について,たん液式水耕栽培容器(容量30リットル)を用いて検討した。ホウレンソウに適する培養液濃度は園試処方標準ないし1.5倍濃度であり,培養液pHは6~6.5であった。培養液への通気量が多い程生育は優れ,要因として溶存酸素の富化,流動による根群内培養液交換の促進が考えられた。サラダナは培養液濃度および溶存酸素濃度に対する適応性が広かった。園試処方培養液の場合,栽培中に培養液pHが一時期急激に酸性化しその後アルカリ側に転じる変化をしたが,同処方からアンモニア態窒素を除去すると,pHは安定した。ツケナの生育は溶存酸素濃度が高いほど優れ,栽培初期から溶存酸素濃度を高く保つ必要を認めた。

概要 (英文)

TO CLARIFY THE OPTIMUM NUTRIENT SOLUTION CONDITIONS FOR WATER-CULTURED SPINACH,LEAF LETTUCE AND TUKENA (BRASSICA CAMPESTRIS L.),THE EFFECTS OF NUTRIENT CONCENTRATION,PH AND DISSOLVED OXYGEN ON THE GROWTH OF THESE CROPS WERE EXAMINED BY DEEP HYDROPONIC CULTURE. THE OPTIMUM NUTRIENT SOLUTION FOR SPINACH GROWTH WAS THE ENSHI STANDARD SOLUTION (NO3-N:16 NH4-N:1.3 P:4 K:8 CA:8 MG:4 ME/L),AND THE PROPER PH WAS 6 6.5 SPINACH YIELDS WERE INCREASED BY INCRESING THE DISSOLVEDOXYGEN. THE NUTRIENT CONCENTRATION AND DISSOLVED OXYGEN WERE NOT SO IMPORTANT FOR LEAF LETTUCE GROWTH. BUT WITH THE ENSHI STANDARD SOLUTION,THE NUTRIENT PH CHANGED REMARKBLY DURING THE LEAF LETTUCE GROWING PERIODSO IT WAS NECESSARY TO CONTROL THE NUTRIENT PH. INCREASED DISSOLVED OXYGEN INCREASED THE YIELD OF TUKENA BY ABOUT 160 % OF THE CONTROL YIELD (WITHOUT AERATION).

報告書年度

1989

発行年月

1990/03/01

報告者

担当氏名所属

岡部 勝美

我孫子研究所生物部農業技術研究室

キーワード

和文英文
ホウレンソウ SPINACH
水耕 WATER CULTURE
培養液 NUTRIENT SOLUTION
溶存酸素 DISSOLVED OXYGAN
PH PH
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