電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U90036

タイトル(和文)

北海道日高地方の崩壊地特性と貯水池堆砂の検討

タイトル(英文)

QUANTITATIVE ANALYSES OF ROCK FAILURES AND SEDIMENTATION IN RESERVOIRS OF THE HIDAKA DISTRICT,HOKKAIDO.

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

北海道日高地方の静内川・新冠川流域の電力施設の保守・運用の基礎資料を得るため,ダムの堆砂に影響の大きい崩壊地について,現地調査および空中写真判読(昭和38年,48年,58年撮影)を行い,崩壊地から発生する土砂量について検討し,ダムの堆砂実績と比較し,日高地方の崩壊地特性を明らかにした。この地域の崩壊地の平均深度は,2.8mであり,崩壊面積率(単位面積当たりの崩壊地の面積)は,約1%である。崩壊面積率を平均標高別で対比したところ,地質分布と良い相関が認められた。崩壊地から算出される崩壊土砂量は,ダムの湛水初期の堆砂量と良い相関が認められた。日高地方の比崩壊土砂量(単位面積当たりの崩壊土砂量)は約1×103m3/y/km2であり,中部山岳地域に比べ1/10~1/5程度と少なく,山地の地形・降水量などの違いによると考えられる。

概要 (英文)

THIS STUDY ANALYZES THE CHARACTERISTICS OF ROCK FAULURES IN THE HIDAKA DISTRICT OF HOKKAIDO,JAPAN AND ESTIMATES THEVOLUME OF SEDIMENTS DERIVED FROM ROCK FAILURES IN RESERVOIRS. THIS RESEARCH WAS CARRIED OUT BY AERIAL PHOTOGRAPHY AND FIELD SURVEYS. THE RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1)THE SIZE OF ROCK FAILURES CORRESPONDS TO THE LITHOLOGIC FACIES AND GEOMORPHOLOGY. (2)THE MEAN DEPTH OF ROCK FAILURES IS2.8M AND THEY COVER 1% OF THE TOTAL AREA. (3)THE SPECIFIC VOLUME OF ROCK FAILURES CORRESPONDS TO THE SEDIMENT VOLUME IN RESERVOIRS IN THE FIRST 5 TO 10 YEARS AFTER DAMS ARE CONSTRUCTED. (4)THE SPECIFIC VOLUME OF ROCK FAILURES IN THE HIDAKA DISTRICT IS 10% TO 20% GREATER THAN THOSE IN THE CHUBU DISTRICT OF CENTRAL JAPAN. THIS DIFFERENCE REFLECTS THE GEOMORPHOLOGY AND VOLUME OF RAINFALL.

報告書年度

1990

発行年月

1990/09/01

報告者

担当氏名所属

大山 隆弘

我孫子研究所立地部地質研究室

井上 大栄

我孫子研究所立地部地質研究室

千木良 雅弘

我孫子研究所原燃サイクル部処分研究室

キーワード

和文英文
崩壊地 ROCK FAILURE
堆砂 SEDIMENTATION
空中写真 AERIAL PHOTOGRAPH
日高地方 HIDAKA DISTRICT
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