電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U91028

タイトル(和文)

CO2深海底貯留技術の開発-海洋中でのドライアイスの沈降・溶解特性-

タイトル(英文)

DEEP-OCEAN CO2 SEQUESTERING -SINKING VELOCITY AND DISSOLUTION RATE OF SOLID CO2-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

近年、大気中のCO2の増加にともなう地球温暖化が問題となってきているが、これを抑制する方法の一つとして、発電所から放出される排ガス中のCO2を回収し、海洋中に貯留する方法が考えられる。当所では、海洋中や深海底にCO2を貯留する研究を行っており、ドライアイスの投入や、液体CO2をパイプにより注入する方法など、CO2を海洋中に輸送する方法を検討してきた。本研究では、ドライアイスの海洋中での挙動を検討するために、深海カメラによるドライアイスの目視観測や、X-BT(投げ込み式水温計)を用いた沈降速度の測定を行った。これらの結果に基づいて、海洋中でのドライアイスの沈降・溶解を予測する手法を開発した。本モデルより、溶解した液体CO2が周囲海水より重くなる3,000m以深の深海底へのドライアイスの到達率は、3m角のドライアイスで約50%と予想される。

概要 (英文)

RECOVERY OF CO2 FROM THERMAL POWER PLANTS AND STORAGE IN THE OCEAN COULD BEAN EFFECTIVE MEASURE FOR CONTROLLING THEINCREASE IN ATMOSPHERIC CO2 WHICH PLAYS AN IMPORTANT ROLE IN THE GLOBAL WARMING. CRIEPI HAS BEEN STUDYING TWO OPTIONS AS A SOLUTION: DISSOLUTION OF CO2 IN THE OCEAN,AND STORAGE OF CO2 ON THE DEEP-SEA FLOOR. SINKING OF SOLID CO2 AND INJECTION OF LIQUID CO2 THROUGH A PIPELINE ARE PROPOSED FOR TRANSPORT CO2 INTO THE OCEAN. THE BEHAVIOR OF SOLID CO2 IN THEOCEAN WAS STUDIED EXPERIMENTALLY. SOLID CO2 LOWERED FROM A SHIP WAS OBSERVED VISUALLY BY A DEEP-SEA CAMERA,AND SINKING OF SOLID CO2 WAS MEASURED BY AN XBT(EXPENDABLE BATHYTHERMOGRAPH). THE DISSOLUTION RATE AND SINKING VELOCITY OF SOLID CO2 IN THE OCEAN WERE ESTIMATED. ON THE BASIS OF THESE MEASUREMENTS,A NUMERICAL SIMULATION MODEL,WHICH COMPUTES THE MASS AND SINKING VELOCITY OF SOLID CO2,WAS DEVELOPED. THE MODEL SUGGESTEDTHAT A SOLID CO2 CUBE 3 M ON EACH SIDE SINKS WITH HALF ITS INITIAL MASS REMAINING AT A DEPTH OF 3000 M WHERE DISSOLVED LIQUID CO2 IS HEAVIER THAN AMBIENT SEA WATER.

報告書年度

1991

発行年月

1992/08/01

報告者

担当氏名所属

仲敷 憲和

我孫子研究所水理部環境水理研究室

大隅 多加志

我孫子研究所水理部環境水理研究室

下島 公紀

我孫子研究所水理部水域環境研究室

キーワード

和文英文
ドライアイス SOLID CO2
溶解速度 DISSOLUTION RATE
海洋実験 OCEANIC MEASUREMENT
深海到達率 REMAIN RATE
地球温暖化 GLOBAL WARMING
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