電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U91062

タイトル(和文)

鉄筋コンクリート構造物の塩害劣化に関する文献調査

タイトル(英文)

LITERATURE SURVEY ON DETERIORATION OF RC STRUCTURES FROM SALT ATTACK

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

コンクリート構造物の劣化評価・予測技術を開発するために,主要な劣化現象の一つである塩害劣化に関する研究の現状について調査した。本調査で得られた主な結果は以下の通りである。(1)塩害の多発地域は北海道および東北の日本海側,北陸ならびに沖縄である。(2)塩害による構造物の劣化は,a)塩化物イオンのコンクリート表面への付着,b)塩化物イオンのコンクリート中への浸透・蓄積,c)鉄筋腐食の発生,d)腐食量の増大,e)腐食膨張圧によるひびわれの発生,f)著しい劣化,という過程をたどる。このうちd)f)の過程における鉄筋の腐食速度については十分解明されていない。(3)現在研究されている鉄筋腐食の非破壊検査手法としては,電気化学的手法が最も有望であり,今後の課題として検知精度の向上等が挙げられる。

概要 (英文)

TO DEVELOP A METHOD FOR EVALUATING AND PREDICTING DETERIORATION OF STRUCTURES,THE DETERIORATIONOF RC STRUCTURES BY SALT ATTACK,WHICH IS CONSIDERED THE PRINCIPAL CAUSE OF DETERIORATION,WAS INVESTIGATE BY A LITERATURE SURVEY. THE MAIN CONCLUSIONS ARE AS FOLLOWS: (1)MOST STRUCTURES DAMAGED BY SALT ATTACK ARE ON THE JAPAN SEA IN HOKKAIDO,TOHOKU,AND HOKURIKU,AND IN OKINAWA. (2)THE DETERIORATION PROCESS IS DIVIDED INTO SIX STAGES: (A)ADHERENCE OF CHLORIDE IONS TO THE CONCRETE SURFACE,(B)PENETRATION OF CHLORIDE IONS THROUGH THE CONCRETE,(C)CORROSION OF REINFORCING CAUSED BY CHLORIDE IONS,(D)PROGRESSION OF CORROSION,(E)CRACKING OF CONCRETE CAUSED BY CORROSION PRODUCTS,AND (F)INCREASING RATE OF DETERIORATION. HOWEVER,THE CORROSION RATE OF STEEL IN THE (D)AND (F) STAGES IS NOT CLEAR. (3)AMONG SEVERAL NON-DESTRUCTIVE METHODSFOR MONITORING STEEL IN CONCRETE,ELECTRO-CHEMICAL METHODS ARE COMPARATIVELY MORE USEFUL. THEY HAVE SOME FUTURE PROBLEMS TO BE SOLVED SUCH AS IMPROVED ACCURACY IN ESTIMATING CORROSION.

報告書年度

1991

発行年月

1992/04/01

報告者

担当氏名所属

松村 卓郎

我孫子研究所耐震部材料研究室

金津 努

我孫子研究所耐震部材料研究室

石田 博彰

我孫子研究所耐震部材料研究室

キーワード

和文英文
鉄筋コンクリート REINFORCED CONCRETE
塩化物 CHLORIDES
鉄筋腐食 STEEL CORROSION
劣化メカニズム DETERIORATION MECHANISM
非破壊検査 NON-DESTRUCTIVE INSPECTION
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